この記事では、「思しき」と「思わしき」の違いを分かりやすく説明していきます。
「思しき」とは?
「思しき(おぼしき)」とは、思われる、見えると言う意味があります。
必ず「~と思しき」の形で用いるようにします。
「思しき」は「思す(おぼす)」が変化した形で、他にも「思しい(おぼしい)」などとも言います。
「思しき」と似ている言葉としては、「疑いのある」や「らしき」などがあります。
「思わしき」とは?
「思わしき(おもわしき)」とは、願わしい、望ましいと言う意味を持っています。
「思わしき」は「思う(おもう)」が変化した言葉です。
他では、「思わしい(おもわしい)」などがあります。
「思しき」と似た意味を持つ言葉としては、「好ましい」や「よろしい」などが挙げられます。
「思しき」と「思わしき」の違い
「思しき」と「思わしき」の違いを、分かりやすく解説します。
「思しき」とは、思われる、見えると言う意味を持っていて、「~と思しき」と使います。
「思わしき」は、願わしい、望ましいと言う意味があります。
「思しき」は思われる、見えると言う意味合いがありますが、「思わしき」は願わしい、望ましいことを表しているので、この点が異なっています。
「思しき」の例文
・『彼女だと思しき人物に遭遇した』
・『この会場のスタッフだと思しき人に声を掛けた』
・『カップルだと思しき2人が店に入ってきた』
・『まだ10代だと思しき若い人が、中高年だらけのグループに参加していた』
「思わしき」の例文
・『以前ファンだったアイドルと思わしき人とすれ違った』
・『昭和レトロと思わしき風情のある喫茶店に入った』
・『思わしき状況になるまでには時間がかかりそうだ』
・『思わしき結果が出ることを期待して待つ』
まとめ
「思しき」と「思わしき」の読み方はそれぞれ「おぼしき」と「おもわしき」で異なるので、区別がしやすいですが、書き言葉で表すと見間違えやすいかもしれません。
それぞれ意味が違うので、使い方に気を付けたいものです。