この記事では、「実証」と「立証」と「証明」の違いを分かりやすく説明していきます。
「実証」とは?
「実証」は「じっしょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「確かな証拠」という意味で、誰が見ても信用できる証拠のことです。
2つ目は「事実により証明すること」という意味で、動かない事実を持って証拠とすることです。
3つ目は「漢方用語で、体内に邪気が停滞した状態」という意味で、様々な毒となるものが体内に溜まり、不調を起こすとされる状態です。
上記に共通するは「実際に証明する」という意味です。
「実証」の使い方
「実証」は名詞として「実証する・した」と使われたり、副詞として「実証してみせる・みせた」などと使われたりします。
基本的に、それが確かであることを実際に明らかにする行為に使われる言葉です。
「実証」の例文
・『自分が立てた推理が正しいことを実証する
「立証」とは?
「立証」は「りっしょう」と読みます。
意味は「証拠を出して事実を証明すること」という意味で、確かな証拠を出して事実であることを証明することです。
「立」は「たつ」とも読み「根拠や基礎をしっかりと定める」という意味、「証」は「あかし」とも読み「確かな根拠に基づいて事実を明らかにする」という意味、「立証」で「根拠や基礎を確かに定めて事実を明らかにすること」になります。
「立証」の使い方
「立証」は名詞として「立証する・した」「立証できる・できない」と使われたり、副詞として「立証してみせる・みせた」などと使われます。
基本的に、確かな証拠や根拠に基づいて事実を明らかにすることに使われる言葉です。
「立証」の例文
・『必ず彼の無実を立証してみせる』
「証明」とは?
「証明」は「しょうめい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「あるものごとや判断の真偽を、証拠を出して明らかにすること」という意味で、ある事柄が真実か偽かを、証拠を挙げて導くことです。
2つ目は「数学・倫理用語で、幾つかの命題の中から、ある命題が正しいことを論理的に導くこと」という意味です。
3つ目は「法律上、事実の可否について裁判官に確信を持たせること」という意味です。
上記に共通するのは「事実に導くこと」という意味です。
「証明」の使い方
「証明」は名詞として「証明する・した」「証明書」「証明写真」などと使われたり、副詞として「証明して見せる・みせた」などと使われたりします。
基本的に、ある事柄の真偽を、証拠を出したり論理的に導いて明らにすることに使われる言葉です。
「証明」の例文
・『大切な書類を送るので配達証明を付ける』
「実証」と「立証」と「証明」の違い
「実証」は「それが確かであることを実際に明らかにする行為」という意味です。
「立証」は「確かな証拠や根拠に基づいて事実を明らかにすること」という意味です。
「証明」は「ある事柄の真偽を、証拠を出したり論理的に導いて明らにすること」という意味です。
まとめ
今回は「実証」と「立証」と「証明」について紹介しました。
「実証」は「実際に明らかにする」、「立証」は「事実を明らかにする行為」、「証明」は「真実に導くこと」と覚えておきましょう。