この記事では、「重さ」と「質量」と「重量」の違いを分かりやすく説明していきます。
「重さ」とは?
「重さ(おもさ)」とは、「物体に作用している惑星(衛星)の重力の大きさ」を意味しています。
「重さ」は厳密な意味では「重力あるいは慣性力によって生み出されている下方向に働く力」になります。
ただし、日常的な文脈では「体重計・重量計・重さ計測器・秤(はかり、スケール)などによって測定される数値」を意味して使われていて重力の存在はあまり意識されていません。
「重さ」は重量と同様に、「惑星・衛星の持つ引力(重力)」で数字が変わります。
「質量」とは?
「質量(しつりょう)」とは、「環境・重力によって変わらない物自体の量」を意味しています。
「質量」は英語で「mass」と表現されますが、どこで測定しても100kgの質量は100kgのままで不変であるという特徴を持っています。
体重計や重さ測定器で測ることができる「重さ・重量」であれば、地球より重力が小さい月面上で計測すると、その数値が6分の1になることが知られています。
しかし、「質量」の場合は「物そのものの固定的な量」を指し示しているので、地球でも月でも他の惑星系でも70kgなら70kgのままで変化することがないのです。
「質量」を表す単位は「kg, g」であり、日常用語としては「質量と重さの違い」は意識されませんが、「質量」は「その物の動かしにくさを表す概念」であり重力の大小によっては変わらないのです。
「重量」とは?
「重量(じゅうりょう)」とは、「地球・月などの星の重力によって生み出されている重さ」を示している言葉です。
「重量」の一般的な意味は、「体重計・重さスケール(重さ計測器)・はかりなどで具体的な数字として測ることができる重さ」になります。
「重量」は厳密な意味では、重さと同様に「物自体の量」ではなくて「物を引っ張っている重力(引力)の大きさ」を意味しています。
そのため、「地球・月などの星の重力」が変わる場合には、「重量」も重力が小さくなるほど軽くなるという相関関係が見られるのです。
月の重力は地球上の6分の1であるため、「質量」は変わりませんが「重量・重さ」はその数値が6分の1になります。
「重量」を示す一般的な単位は「N(ニュートン)」になります。
「重さ」と「質量」と「重量」の違い
「重さ」と「質量」と「重量」の違いを分かりやすく説明します。
まず「重さ」と「重量」は「その物にかかっている引力の大きさ・重量計(はかり)で測定できる数字で示される重み」を意味する同義語であるため、両者に意味の違いはありません。
「重さ」も「重量」も単位は「N(ニュートン)」になります。
一方、「質量」を表す単位は「kg(キログラム)」である点が違います。
また「重さ・重量」は「重力の影響で宇宙のどこで測るかで数字が変わる特徴」がありますが、「質量」は「物自体の固定された量」なので「どこで計測しても数字が変わらない」というのが最大の違いとして挙げられます。
まとめ
この記事では、「重さ」と「質量」と「重量」の意味の違いを分かりやすく解説しましたがいかがでしたか?「重さ」と「質量」と「重量」の意味の違い・例文について詳しくリサーチしたい場合は、この記事の説明をチェックしてみてください。