「出費」と「費用」と「支出」の違いとは?分かりやすく解釈

「出費」と「費用」と「支出」の違い生活・教育

「出費」「費用」「支出」という3つの言葉は、お金に関連した言葉です。

どれも身近にある言葉ではあるものの使い分けが難しい言葉でもあります。

この記事では、「出費」「費用」「支出」の違いを分かりやすく説明していきます。

「出費」とは?

「出費」とは必要なことや物に払うお金のこと、これから行うことや買うものに必要となってくるお金のことという意味があります。

家計簿を書いたり、自分でお金を稼ぎ管理したりしている人にはとても身近な言葉だと言えます。


「出費」の例文

・『今月は大きな買い物をしたので、出費がかさんでしまった』
・『毎月、食費や消耗品費、水道光熱費などの費用をメモして節約に努めている』


「費用」とは?

「費用」とはあることを行うために必要なお金、必要なサービスを受けるために必要なお金のことを意味しています。

何かを使う、買うという行為にはお金が必要で、その行為に必要なお金というように理解しておきましょう。

「費用」の例文

・『マイホームを購入するために必要な費用の見積もりを請求した』
・『子どもの習い事にかける費用は先行投資だという考え方がある』

「支出」とは?

「支出」とは、ある目的のためにお金や物で支払いを行うという意味があります。

家計の面で言えば、世帯の生活費つまり「消費支出」のことを言い、保険料や税金などの消費を目的としない「非消費支出」という2つに分けられます。

家計だけでなく、企業やその他サービス業を営むお店を維持するために支払う必要のあるお金のことも「支出」という言葉で表すことができます。

「支出」の例文

・『今月は収入よりも支出が多くて貯金からまかなった』
・『収支報告書を見ると、支出が大幅に増えていて削減する必要があると全体周知があった』

「出費」と「費用」と「支出」の違い

「出費」「支出」はどちらもほぼ同じような意味合いで買い物したり、サービスを受けたりした場合にかかったお金のことを言います。

「出費」は目的と合わせて説明する際に用いられる言葉で、「支出」はかかったお金の総称や堅めの表現なので事務的に活用することに向いている言葉という違いがあります。

「費用」はこれから行うことや購入するためにかかるお金のことを意味しているので、過去と未来の両方のお金について用いられる「出費」「支出」とは根本的に異なることがわかります。

3つの言葉はそれぞれビジネスシーンや家計など、シチュエーションごとに使い分ける必要があり、間違えると不自然な言葉や文章になるので正しく取り入れるようにしましょう。

まとめ

ここでは「出費」「費用」「支出」という3つの言葉について、意味や違い、使い方について例文を用いて分かりやすく説明してきました。

3つの言葉に共通していることは何かに費やすための「お金」だということです。

それぞれの言葉を使用するのに適したシチュエーションを考え、正しく使い分けるようにしましょう。