この記事では、「積み上げる」と「蓄積する」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「積み上げる」とは?
物を上に何個も積んでいく行為を「積み上げる」【つみあげる】といいます。
例えば、商品が入っている箱を横に置くと場所を取るため、上に積んでいき効率よく倉庫に保管するのです。
「積み上げる物」は軽い物が多く、積んでも箱が潰れにくい物であるわけです。
他の使い方としては、「経験を積み上げる」といって、何年も同じ仕事して効率的にこなすようになっていきます。
「蓄積する」とは?
時間をかけて物がたくさん溜まることを「蓄積する」【ちくせきする】といいます。
「財産を蓄積する」といえば、多くの財がたまっていく様子が伝わるのです。
他にも「弊害が蓄積する」というと困った状況に頭を抱える人の様子が分かります。
また、問題がうまく解決せず、重なり積もるといった意味でどんどん事態が悪い方向に傾いてしまう状態を指すわけです。
このように、急に問題が溜まるというよりも、年月をかけてしだいに積もっていく状態を指します。
「積み上げる」と「蓄積する」の違い
ここでは「積み上げる」と「蓄積する」の違いを、分かりやすく解説します。
次々と箱が潰れないように、上へ高く物を積み重ねていく行為を「積み上げる」といいます。
このような意味から、順次良く物事を上に重ねていくその行為を指すわけです。
もう一方の「蓄積する」は問題がだんだんと積み重なり、大変な状態になっている状況を伝えられます。
それだけ問題は簡単に解決するものではなく、難しいと分かるのです。
「積み上げる」の例文
・『これから使うお弁当箱をすぐ出せるように積み上げる』
・『靴を入れた箱をサイズ別に分けて棚に積み上げる』
「蓄積する」の例文
・『職場で使える知識を蓄積すると、効率よく仕事ができる』
・『弊害は蓄積すると面倒な問題が起きるので、早く取り払う』
まとめ
上に積んでいくか、溜まっていく様子を表す言葉を2つご紹介しました。
使い方に違いがありますので、どういった場面で使うか目を向けて使い分けてみましょう。