「狂想曲」と「狂詩曲」の違いとは?分かりやすく解釈

「狂想曲」と「狂詩曲」の違いとは?分かりやすく解釈違い

クラシック音楽の中には、様々なタイプの曲がありますが、その中でも形式にとらわれないものを「狂想曲」と呼ぶことがあります。

それでは、この「狂想曲」とはどういう意味でしょうか。

また、「狂詩曲」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「狂想曲」「狂詩曲」の違いを分かりやすく説明していきます。

「狂想曲」とは?

「狂想曲」とは、「奇想曲」あるいは「カプリッチョ」とも呼ばれるクラシック音楽の曲のタイプのひとつで、形式にとらわれない自由な作風のものを言います。


「狂詩曲」とは?

「狂詩曲」とは、クラシック音楽の曲のタイプのひとつで、「ラプソディー」という名称でも有名なもので、それまでの規則にとらわれないモチーフや構成をもつ曲を表します。


「狂想曲」と「狂詩曲」の違い

「狂想曲」「狂詩曲」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、クラシック音楽の曲のタイプを表す言葉であり、形式に縛られない自由な作風であることは同じですが、使われている場面が微妙に違います。

もともと「狂想曲」というのは、その曲が伝統的な曲の構成や演奏の仕方の規則に沿っていない曲のことを言っているに過ぎず、つまり「狂想曲」という形式があるわけではないのに対して、「狂詩曲」に関しては、曲のモチーフや構成がそれまでのオーソドックスなものとは違い、モチーフが宗教や貴族の物語ではなく、民族的なものや叙事的な内容であり、様々な形式の音楽を組み合わせたような構成になっているものを表している部分に違いがあります。

これを簡単に表現するなら、それまでの形式とは違う形式を持っているのが「狂詩曲」であり、そもそも形式が無いのが「狂想曲」ということになります。

まとめ

この記事では、「狂想曲」「狂詩曲」の違いを、解説してきました。

この2つに関しては、同じ「狂」という文字を使っていますが、これは「普通ではない」ということを表しており、そういう意味でも「奇」という文字で置き換えても良いものです。

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