渋柿を乾燥させたものには「枯露柿(ころがき)」や「干し柿」があります。
この記事では、「枯露柿」と「干し柿」の違いを分かりやすく説明していきます。
「枯露柿」とは?
「枯露柿」とは渋柿の皮を剥いて天日干ししたものを示す言葉であり、乾燥させることによって長期間保存することが可能です。
「枯露柿」はやや大き目の品種を使うことが多く、水分量は25%から30%と低くなっているのが特徴です。
「枯露柿」は水分量を少なくするためにコロコロと向きを変えることからこの名前が付きました。
「枯露柿」は竹竿などに吊るして軒先に吊るす方法で作られることから、秋の季節に行われる工程は「枯露柿」のカーテンと呼ばれており、日本では甲州市のものが有名です。
「干し柿」とは?
「干し柿」とは渋柿の皮を?いて天日干ししたものを示す言葉であり、こちらはドライフルーツの一種として親しまれています。
「干し柿」に使う柿は渋柿と呼ばれており、これ以外にも生食で甘いものは甘柿と呼ばれています。
渋柿に含まれてるタンニンは苦みを感じさせるものであり、こちらはお茶にも含まれている成分です。
渋柿に含まれているタンニンは天日干しすることで不溶性に変化して、渋みが抜けることで甘くなります。
柿には豊富なビタミンミネラルが含まれていますが、「干し柿」にすることで少なくなり代わりにβカロチンが増える特徴があります。
「枯露柿」と「干し柿」の違い
「枯露柿」や「干し柿」は渋柿を天日干した後に乾燥させたものであり、苦みの成分であるタンニンが不溶性となり甘味が増すのが特徴です。
柿は日本でも昔から食べられてきた果物であり、猿蟹合戦や「桃栗三年柿八年」のようなことわざにも使われています。
まとめ
「枯露柿」や「干し柿」は渋柿を天日干した後に乾燥させた果物であり、保存性がよくなり甘味が増すのが特徴です。
柿は渋柿以外にも生食でも甘い甘柿が存在しており、こちらは「干し柿」とは違った甘さがあります。