「はみ出る」と「はみ出す」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「はみ出る」と「はみ出す」の違いとは?違い

この記事では、「はみ出る」「はみ出す」の違いを分かりやすく説明していきます。

「はみ出る」とは?

「はみ出る」は、決められた枠や境界から超えて出るという意味合いの言葉です。

自動詞「出る」を含み、自然発生的な状態や変化を表しています。

自動詞は、基本的には主語の後に「〜が」を付けるだけで意味を成すもので、「はみ出る」も例外ではありません。

「絵具がはみ出る」「シャツがはみ出る」という使い方ができます。

自然発生的なニュアンスで言えば、「はみ出てしまう」も類似表現といえるでしょう。


「はみ出す」とは?

「はみ出す」は、決められた枠や境界から、外部的な要因によって超えて出るという意味合いの言葉です。

「出す」は他動詞で、基本的には「〜を」を付けることで意味を成します。

「枠をはみ出す」「車線をはみ出す」などがあり、「〜から」を用いた言い方も類似表現となり、「社会からはみ出す」などと使うことができます。

また、意図的な振り舞いや変化は他動詞で表すことができるため、「出す」「入れる」「開ける」「閉じる」といった動詞にも同じ働きがあるとわかります。


「はみ出る」と「はみ出す」の違い

「はみ出る」「はみ出す」は、どちらも枠や境界を越える様子を表す言葉ですが、ニュアンスに違いがあります。

「出る」は自動詞の働きがあり、自然と「はみ出てしまう」といったニュアンスがあります。

「出す」は他動詞の働きがあり、何かの要因によって「はみ出した」というニュアンスがあります。

「はみ出る」は意図しないもの、「はみ出す」は意図的なものともいえます。

意識しなければ、同じ扱いとして用いてしまいそうですが、詳しく見ていくと言葉の働きによって用途も違うことがわかります。

まとめ

いかがでしたか。

「はみ出る」「はみ出す」は、音も似ていることから混同しがちといえます。

自動詞と他動詞の働きによって、そのニュアンスに違いがあると理解できるでしょう。

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