「取引手数料」と「スプレッド」はそれぞれどのようなもので具体的に何を意味するのでしょうか。
今回は、「取引手数料」と「スプレッド」の違いを解説します。
「取引手数料」とは?
「取引手数料」とは、「取引する際に生じた労力に対する対価として支払う料金」のことです。
「取引手数料」の使い方
お金を払って品物を購入する場合は仕入れ値と売値の差額が利益になりますが、取引の際に生じる労力もタダではありません。
金融取引や株式取引などは個人で直接取引するのが難しく、金融業者や証券会社などを介して取引します。
間に挟む業者に対し取引の際に生じた労力の対価として支払うお金を「取引手数料」といいます。
商品の直接的なやり取りはありませんが、業者の存在により節約できた手間や時間に対する支払いに相当するお金です。
「スプレッド」とは?
「スプレッド」とは、「差額」のことです。
「スプレッド」の使い方
一般的にはFX取引で用いられる用語で、通貨を売買する際の売値と買値の差額を指します。
FX取引では業者を通じて外貨を売買しますが買値と売値は同じではありません。
買値と売値の差額のことを「スプレッド」といい、小さければ小さいほど売買の差額が小さくなるため利益を得やすくなります。
その他にも地域による商品価格の違いや市場で異なる値段の開きなど、幅広く価格差を指す意味で使われる言葉です。
「取引手数料」と「スプレッド」の違い
「取引手数料」は取引で生じた労力に対する対価でありサービス料金に相当します。
「スプレッド」は市場で確認できる価格差なので取引の結果として差額が誰かの取り分になることはあるものの直接誰かに支払うお金ではありません。
「取引手数料」の例文
・『取引手数料を支払う』
・『キャンペーンで取引手数料が無料になった』
「スプレッド」の例文
・『スプレッドが拡大している』
・『スプレッドの小さい業者を探す』
まとめ
「取引手数料」と「スプレッド」は性質が全く異なります。
負担が生じる理由を正しく理解して区別してください。
