「対峙」と「対立」の違いとは?分かりやすく解釈

「対峙」と「対立」の違いとは?違い

「対峙」「対立」はどちらも関係性を表す時に使う表現です。

色々な場面で使う言葉ですがどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「対峙」「対立」の違いを解説します。

「対峙」とは?

「対峙」とは、「面と向かって立つこと」を意味する言葉です。

異なる人や物が正面から向き合って立っている様子を表し、一般的には言葉を発せず黙ったままにらみあって動かないような向き合い方を指します。

人同士が顔を合わせる時以外に物体同士が向き合って立つ場合にも使われる表現です。


「対立」とは?

「対立」とは、「反対の立場にある者同士が異なる立場に立つこと」を意味する言葉です。

お互いに相手を認めないもの同士がそれぞれ存在する様子を表す言葉で、一般的には互いに反発し張り合っている様子に対して用いられます。

思想の違いや利害関係など相容れない理由は様々ですが、歩み寄りや妥協を見せずお互いに相手の存在をはねつけている状態が「対立」です。

お互いに相手を認められない関係ですが必ずしも敵対しているわけではなく、相容れないながらも相手に干渉することなくそれぞれが独自の道を進むこともあります。


「対峙」と「対立」の違い

「対峙」はお互いに向き合っている位置関係を表す言葉であるのに対し、「対立」は相容れない関係性を表す言葉であるという違いがあります。

「対峙」は物理的に異なる二つの人や物が向き合っている状態を表す言葉なので味方であっても敵であっても用いられます。

「対立」は立場の違いを表している言葉なので物理的な位置は関係ありません。

顔を合わせた状態が「対峙」、相反する立場同士の関係が「対立」という違いで区別されます。

「対峙」の例文

・『黒幕と対峙する』
・『トップが対峙しての話し合いが行われた』

「対立」の例文

・『右派と左派が対立している』
・『暴動の発生で対立はますます深まった』

まとめ

「対峙」「対立」はまったく異なる意味を持つ言葉です。

それが表す意味を正しく理解して使いこなしましょう。

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