この記事では、「素顔」と「すっぴん」の違いについて紹介します。
素顔とは?
メイクをしていない顔のことをいいます。
また、飾らないありのままの姿という意味でも使われています。
素顔の「素」には、他のものが加わらないとか本来の性質といった意味があります。
素顔は何も施していない顔という意味になるので、メイクをしていない顔を表します。
「彼女の素顔を知ることができた」など、内面的な部分を指す場合もあります。
自然のままの姿という意味で使われており、肯定的なニュアンスが含まれています。
すっぴんとは?
メイクをしていない状態を表す言葉です。
ノーメイクといったりもします。
女性に使われることが多い言葉ですが、男性でもメイクをする人もいるのでそういった時にはすっぴんと言うこともあります。
漢字で書くと「素っぴん」あるいは「素嬪」になります。
「素」は何も加わっていない状態を表しており、「嬪」は後宮の女性を表す言葉でした。
元々は中国で使われていた名称で、古代の日本では皇后や妃、夫人に次ぐ女性の地位に嬪があったのです。
天皇に侍る女性なので、化粧をしていなくても美しいという意味ですっぴんという言葉が生まれたという説があります。
ただし、すっぴんの由来についてはよく分かっていません。
それからすっぴんは、歌舞伎や劇場など役者の間で使われていた言葉ともいわれています。
歌舞伎では隈取と呼ばれる独特の化粧法が用いられます。
役柄を表す重要なもので、その化粧をしていないことをすっぴんと呼んでいたようです。
すっぴんは、俗語や隠語として用いられてきました。
素顔とすっぴんの違い
素顔もすっぴんもメイクをしていないことを指しています。
素顔は顔だけではなく、ありのままの姿という内面的な意味でも使われています。
まとめ
どちらもメイクをしていないことを表す言葉ですが、ありのままの姿という内面的な意味合いで使われるのは素顔です。
