この記事では、「なくなる」と「消失」の違いを分かりやすく説明していきます。
「なくなる」とは?
「なくなる」とは、今まであったもの、持っていたものがない状態になることを意味します。
例えば、「メモがなくなる」や「データがなくなる」などといった形で使用します。
また、盗まれたり紛れたりすることで見当たらなくなることも「なくなる」と表現します。
例えば、「机の上にあった教科書がなくなる」などといった形で使用します。
そのほか、使用することで減ること尽きることも「なくなる」と表現します。
例えば、「貯金がなくなる」などといった形で使用します。
加えて、漢字で「亡くなる」と表記する場合は人が亡くなることを意味します。
「消失」とは?
「消失」とは、ものが消えてなくなること、今まで有効だったものが効力を失うことを意味します。
例えば、データが消えてなくなることを「データの消失」。
記憶がなくなることを「記憶の消失」。
権利がなくなることを「権利の消失」などといった形で使用します。
「なくなる」と「消失」の違い
「なくなる」と「消失」の違いを、分かりやすく解説します。
「なくなる」と「消失」は類語関係にあります。
例えば、データが消えてしまうことを「データが消えてなくなる」「データが消失する」と表現することができます。
そのうえで、「なくなる」にしかない意味があります。
それが、使用することで減ること尽きることです。
お金を使用することでお金が減ってしまうことを「お金がなくなる」と表現することはできますが、「お金が消失する」と表現することはできません。
このように、使用することで減ること尽きるといった意味は「なくなる」しかない意味になります。
「なくなる」の例文
・『ベンチに置いてあった荷物がなくなる』
・『このままでは資金がなくなるのも時間の問題です』
「消失」の例文
・『重要なデータが消失してしまい大変なことになってしまいました』
・『時間の経過と共に彼との思い出は私の中で消失しました』
まとめ
以上のように、「なくなる」の方が「消失」よりも幅広く使用することが可能なことがわかります。