「なのですが」と「しかしながら」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「なのですが」と「しかしながら」の違いとは?違い

「なのですが」「しかしながら」は双方とも逆説の意を示す時に使う言葉ですが、細かな意味合いや使用する場面が異なるため注意が必要です。

この記事では、「なのですが」「しかしながら」の違いを分かりやすく説明していきます。

「なのですが」とは?

「なのですが」は、強い断定や状況説明の際に用いる「なのです」と、否定または逆説の意を示す「が」を組み合わせた言葉です。

一般的には、文の途中において直前に述べた内容を否定する時に使用されます。


「しかしながら」とは?

「しかしながら」「『しかし』を丁寧に言い表した表現」「『しかし』を強めた表現」といわれる言葉で、前に述べた内容と反対の内容を述べるときに使用します。

そのほか、「全部」「つまり」といった意味もありますが、現在は用いられる機会が少ないようです。


「なのですが」と「しかしながら」の違い

「なのですが」「しかしながら」も逆説の意を伝える表現という点は共通しているものの、使い方やニュアンス、使うシーンに違いがあります。

「なのですが」は文の途中で使用しますが、「しかしながら」は文頭で使います。

また、「しかしながら」は前半の文章をいったん肯定した後で反対の意を示すニュアンスがあり、比較的丁寧な印象があります。

なお、「なのですが」は話し言葉としての印象が強く、「しかしながら」の方がかしこまった印象があることから、ビジネスやフォーマルなシーンでは「しかしながら」を用いることが適切とされています。

「なのですが」の例文

「なのですが」「文の途中」で使用します。

文頭では使わないので注意しましょう。

・『誠にありがたいご依頼なのですが、先約があるため参加できません』
・『ごもっともな内容なのですが、より検討する必要があると存じます』

「しかしながら」の例文

「しかしながら」は文の冒頭に付けるのが一般的です。

「なのですが」よりも硬い印象があるため、改まった場面で使用されます。

・『工場の稼働状況は良好です。しかしながら、コストが予想外にかさんできています』
・『健康のためには質の良い睡眠をとることが重要だ。しかしながら、現代社会ではその実現は難しい』

まとめ

「なのですが」は文の途中で使う逆説表現で、「しかしながら」は文の冒頭で使う逆説表現になります。

両者のニュアンスや使うシーンを理解して、TPOに応じて使い分けられるようになりましょう。

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