この記事では、「裏千家」と「表千家」の違いを分かりやすく説明していきます。
「裏千家」とは?
茶道において、最も人口が多いのが「裏千家」です。
その理由は時代に合わせ柔軟に変化しているためです。
「裏千家」の場合、一般の人はもちろん、海外からの観光客も受け入れやすい体勢が整えられています。
学校教育への導入も盛んで、学校の部活動などで行われている茶道の多くは「裏千家」となります。
「裏千家」の歴史は、今日庵という茶室から始まります。
この今日庵は本家の裏に建てられた屋敷で、そこから、「裏千家」と呼ばれるようになりました。
茶をたてる際は、しっかりと泡立てる「裏千家」。
しっかりと泡立てるために茶筅も素早く動かす点がポイントです。
「表千家」とは?
茶道において、人口はさほど多くはないもの、古くからの伝統を重んじているのが「表千家」です。
昔から伝わる伝統や作法を忠実に守り今も昔ながらの茶道を行う「表千家」。
「表千家」の歴史は千利休の孫にあたる千宗旦が三男に千家の屋敷と茶室不審庵を継がせたことから始まります。
直々に後を継いだことになるため「表千家」と呼ばれるようになりました。
茶をたてる際は、あまり泡を立てない「表千家」。
そのため、茶筅はゆっくりと動かす点がポイントです。
「裏千家」と「表千家」の違い
「裏千家」と「表千家」に違いは始まりにあります。
「裏千家」は本家の裏に建てられた今日庵から始まったことから「裏千家」と呼ばれ、「表千家」は千利休の直系にあたることから、「表千家」と呼ばれるようになりました。
そのため、「裏千家」は柔軟に対応するところが多く、多くの人に親しまれる茶道として続いています。
一方、「表千家」は伝統を重んじることから、多くの人に親しまれるといったことはなく、「裏千家」の人口の約半分ほどとなります。
これら以外にも茶のたて方、茶道具、所作などにも細かな違いのある「裏千家」と「表千家」です。
まとめ
以上が、「裏千家」と「表千家」の違いです。