「共振」と「共鳴」の違いとは?分かりやすく解釈

「共振」と「共鳴」の違いとは?違い

この記事では、「共振」「共鳴」の違いを分かりやすく説明していきます。

「共振(きょうしん)」とは?

「共振」とは、「それぞれの物体が持つ固有の振動と同じ振動数の揺れが外から伝わると、振動の幅が大きくなる現象」を意味する言葉です。

体の重心を前後に移動させることによって、誰かに押してもらうことなくブランコを揺れ動かすことができるのも共振現象になります。


「共振」の使い方

「共振」は名詞としてや、動詞として「共振する」のように使われています。


「共鳴(きょうめい)」とは?

「共鳴」とは、先述した「共振」の現象のうち、音に関するもののことです。

転じて、「他の人の意見や考え、行動などに心から賛同すること」などの意味も含んでいます。

「共鳴」の例では、同じ音叉2つのうち、片方を鳴らすと、もう片方も叩くことなく鳴り出す現象などが挙げられます。

これは、固有振動数が同じ音叉の片方が周りの空気を振動させることによって、もう片方の音叉にもその振動が伝わることによって起こるのです。

その他に、ワイングラスに一定の周波数の声を当てると粉々に割れてしまう現象やマイクで話しているときにキーンという音が鳴るハウリングなどが挙げられます。

「共鳴」の使い方

「共鳴」は名詞としてや、動詞として「共鳴する」のように使われています。

「共振」と「共鳴」の違い

「共振」は振動体の持つ固有振動数と等しい振動が外部から伝わると、振動の幅が大きくなる現象のことです。

そして、共振現象のうちで、音に関する現象のことを「共鳴」と呼びます。

「共振」の例文

・『共振現象に関する教材動画を学校で見た』
・『共振を利用した新技術が発表された』
・『耐震技術には共鳴現象を利用したものがある』

「共鳴」の例文

・『テストに備えて、共鳴に関する問題を復習しておく』
・『共鳴現象が起こらなかったので、2つの固有振動数は違うのかもしれない』
・『政治家が発した主張には多くの民衆が共鳴した』

まとめ

「共振」に含まれる現象のうち、音に関するものが「共鳴」ということでした。

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