競争入札に関係する言葉として「応札」と「落札」があります。
2つの言葉はそれぞれ何を意味するどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「応札」と「落札」の違いを解説します。
「応札」とは?
「応札」とは、「競争入札に参加し希望価格を提示して投票すること」を意味する言葉です。
「応札」の使い方
参加を希望する者たちに希望条件を投票させ最も有利な条件を提示したものに権利を与える仕組みのことを「競争入札」といいます。
官公庁が発注する工事依頼などで見られる仕組みで発注側はより安い金額で依頼が達成できる、受注側は公平な競争で受注する権利を得られるというメリットがある仕組みです。
競争入札に参加することを「応札」といいます。
広義では競争入札の募集に応じて参加することを指しますが、狭義では具体的な条件を提示し投票する行為を指します。
「落札」とは?
「落札」とは、「最も有利な条件を提示し競争入札の受注権を獲得すること」を意味する言葉です。
「落札」の使い方
競争入札において受注権を獲得すること、つまり入札で勝つことを表します。
基本的には条件通りに発注を引き受け工事や業務を手掛けますが、詳細に検討した結果無理だと分かって断ったり能力不足だとして発注をキャンセルされたりすることもあるため「落札」した段階ではまだ受注が確定していません。
「応札」と「落札」の違い
「応札」と「落札」の違いは「入札に勝ったかどうか」です。
競争入札に参加する行為が「応札」で、入札に参加して最も有利な条件を提示し受注権を獲得することを「落札」といいます。
「応札」は他よりも高い金額をつけて選ばれなくても成立するのに対し「落札」は最も有利な条件を提示し最終的に選ばれた時のみを指す言葉です。
「応札」の例文
・『応札するのは5社だと予想されている』
・『応札する企業が現れなかった』
「落札」の例文
・『1億円で落札する』
・『このところ公共工事を落札できていない』
まとめ
「応札」と「落札」は最終的に受注権を獲得できたかどうかで区別されます。
公共工事関連だけでなくオークションなどでも使われている言葉なので覚えておきましょう。