この記事では、「抱き合わせ」と「共に」の違いを分かりやすく説明していきます。
「抱き合わせ」とは?
「抱き合わせ」とは、「人気のないものを人気のあるものと組み合わせて売り出す」あるいは「別々の商品やサービスなどをひとつのセットにして販売する」などという意味合いで使われている言葉です。
「抱き合わせ販売」もしくは「抱き合わせ商法」などという語句を省略した表現として使われており、「売れないものを手軽に売るための手段」として知られた手法です。
「共に」とは?
「共に」とは、「同じタイミングで行動を起こす」さまや「本来は別々のもの同士が同じような状態である」様子などを示す言葉です。
「他の人と一緒にあることに取り組む」または「あることを行う際に伴って付いてくる」などというニュアンスで用いられており、「併せて」ないし「並んで」などという語句と同様の意味をもっている表現として使用されています。
「抱き合わせ」と「共に」の違い
「抱き合わせ」と「共に」は、どちらも「別のものと一緒に」などという意味合いで使われている言葉です。
しかしながら「抱き合わせ」は「共に」がもっていない「セット販売」などというニュアンスを含む表現であり、一方「共に」は販売するしないに係わらず他のものと「一緒に」または「同時に」あることを行う、などというニュアンスで用いられている文言であるという違いがあります。
「抱き合わせ」の例文
・『抱き合わせ販売は組み合せる商品やサービスなどによって訴求力が変わってきます』
・『同じ事務所に所属する売れている芸人さんと売れていない芸人さんを抱き合わせで出演させましょう』
「共に」の例文
・『苦しい時こそ共に手を取り合って苦難を乗り越えなくてはなりません』
・『「風と共に去りぬ」はスカーレット・オハラの半生を描いた物語です』
まとめ
「抱き合わせ」と「共に」は、どちらも「別のものと一緒に」などという意味合いで使われている言葉です。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに気をつけながらうまく使い分けるようにしましょう。