この記事では、「一蓮托生」と「運命共同体」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一蓮托生(いちれんたくしょう)」とは?
「一蓮托生」とは、「善行をした者は極楽浄土へと往生し、同じ蓮の花の上に身を託して生まれ変わること」、転じて、「物事や結果の良し悪しにかかわらず、最後まで行動や運命をともにすること」を意味する言葉です。
もともとは仏教用語であり、「一蓮託生(いちれんたくしょう)」とも表記されます。
「一蓮托生」の使い方
「一蓮托生」は名詞として使われています。
「運命共同体(うんめいきょうどうたい)」とは?
「運命共同体」とは、「栄えるときも衰亡するときも運命をともにする関係、所属する人がそういう関係にある団体や組織」を意味する言葉です。
「運命共同体」の使い方
「運命共同体」は名詞として使われています。
「一蓮托生」と「運命共同体」の違い
「一蓮托生」はもともと仏教用語でしたが、転じて「行動や運命をともにすること」を意味する言葉としても用いられています。
対して、「運命共同体」は主に「繁栄するときも衰亡するときも運命をともにする関係や集団」を意味する言葉です。
「運命をともにする」意味を含む観点から見て、2語は類義語の関係に当たると言えます。
「一蓮托生」の例文
・『ここからは一蓮托生ということで手を組もう』
・『利害関係からして、この2国は一蓮托生の関係にある』
「運命共同体」の例文
・『あの夫婦は運命共同体のつもりでお互いに助け合っている』
・『国や文化が違えど、人間は同じ地球に生きる運命共同体である』
まとめ
「一蓮托生」は「善行をした者は極楽浄土へと往生し、同じ蓮の花の上に身を託して生まれ変わること」や「物事や結果の良し悪しにかかわらず、最後まで行動や運命をともにすること」を意味する四字熟語です。
そして、「運命共同体」は「栄えるときも衰亡するときも運命をともにする関係や団体、組織」などを意味する言葉でした。
同じような意味を含めることから2語は類義語の関係に当たると解釈できます。