「供述書」と「供述調書」の違いとは?分かりやすく解釈

「供述書」と「供述調書」の違いとは?違い

この記事では、「供述書」「供述調書」の違いを分かりやすく説明していきます。

「供述書」とは?

供述書は、きょうじゅつしょとと読むべき言葉です。

漢字で記載されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、被告人や目撃者等が捜査官等に対してとある事実を述べるという意味を持っている供述の漢字に、かいたものやかくといった意味を所有する書の漢字を加える事で誕生した言葉となっています。

以上の事から供述書は、供述者本人が自分の供述を書き記したものやその様な書面を示すのです。


「供述調書」とは?

供述調書は、きょうじゅつちょうしょと読むのが正解な言葉となっています。

漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、被告人や被疑者等が、裁判官や検察官といった人々の尋問に対し事実を述べる事といった意味の供述の漢字に、問いただして調べた事柄を書き記した文書という意味がある調書の漢字を組み合わせる事で成立した言葉です。

故に供述調書は、捜査機関が被疑者に対して取り調べを行った際の供述内容により作成された書面を表します。

更に供述者とは別の人物が供述内容を聞き、作成した書面です。


「供述書」と「供述調書」の違い

供述書と供述調書の漢字表記を見比べてみると、調の漢字があるかないかという違いがある事に気付けます。

逆に言えば、他の3つの漢字は同じであり、どちらも供述した内容を書面にしたものを表すのです。

かなり似た言葉であるため、使い分けを意識すると迷う人もいますが、表現する意味には違いがあります。

まず供述書は、供述者本人が書面に書き記したものを示すのです。

もう一方の供述調書は、供述者ではない人物が供述を聞いて書面にしたものを表します。

まとめ

2つの言葉は調の漢字があるかないかの違いしかない上に、どちらも供述に関連した書面や文書を意味する言葉です。

ただし意味合いのニュアンスには相違点も存在しており、供述書は供述した本人がその内容を文書として書いたものに対して用いられる言葉となっています。

対する供述調書は、供述者本人以外の人物が供述内容を聞いて書面にしたものという意味で使用される言葉です。

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