この記事では、「こけおどし」と「ししおどし」の違いを分かりやすく説明していきます。
「こけおどし」とは?
「こけおどし」とは、「愚かな人であれば感心させられる程度の浅はかな手段」という意味です。
「こけおどし」の言葉の使い方
「こけおどし」は名詞・形容動詞として「こけおどしだ・である」「こけおどしに過ぎない」などと使われます。
漢字で「虚仮脅し」と書き、仏教用語で「虚」は「事実でない偽り」、「仮」は「実体のないこと」という意味です。
「事実でなく実体がないこと」から転じて「外見と内面が違うこと」という意味になり、「思慮が浅いこと」という意味で使われる様になりました。
「ししおどし」とは?
「ししおどし」とは、「庭園の装飾として設置される、竹筒に水を入れ、重さで傾いた時に音が出る装置のこと」という意味です。
「ししおどし」の言葉の使い方
「ししおどし」は「添水(そうず)」とも呼ばれ、日本庭園にある水を利用した装置のことです。
漢字で「獅子脅し・獅子威し」と書きますが、本来は「鹿威し」で、主に田畑を荒らすシカ・イノシシ・鳥などを脅して追い払うための装置のことでした。
水を利用する装置であることから、次第に「添水」を表す語に変化しました。
「こけおどし」と「ししおどし」の違い
「こけおどし」は「思慮が浅いこと」です。
「ししおどし」は「庭園の装飾として設置される、竹筒に水を入れ、重さで傾いた時に音が出る装置のこと」です。
「こけおどし」の例文
「こけおどし」の例文は以下の通りです。
・『その様な対策はこけおどしだ』
・『こけおどしに乗るほど愚かではない』
・『こけおどしの説得には乗らない』
「ししおどし」の例文
「ししおどし」の例文は以下の通りです。
・『庭のししおどしが風流だ』
・『ホテルの庭園にししおどしがある』
・『料亭の日本庭園からししおどしの音が聞こえる』
まとめ
今回は「こけおどし」と「ししおどし」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。