「地裁」と「簡裁」の違いとは?分かりやすく解釈

「地裁」と「簡裁」の違いとは?違い

この記事では、「地裁」「簡裁」の違いを分かりやすく説明していきます。

「地裁」とは?

「地裁」とは地方裁判所を略した呼び方です。

裁判所としては一番ポピュラーなものであり民事訴訟や刑事訴訟の際にはまず各地域にある「地裁」で第一審が行われます。

裁判が必要になる事例や案件は日本各地で起きていますが高位の裁判所だけでは手がまわらないので、各地で滞りなく裁判を受けられるようにするため地域ごとに担当が割り振られた裁判所が「地裁」です。

取り扱う裁判の内容によって民事部と刑事部に分かれていますが、どちらでもしっかりと当事者が弁護人を雇い裁判が行われます。


「簡裁」とは?

「簡裁」とは簡易裁判所を略した呼び方です。

一般的な裁判は弁護士を雇う必要があるのでお金もかかりますし、主張する予定の内容は予め書類にして提出する必要があったりと手間がかかり、期日には出頭する必要があるなど時間も取られます。

そこで少額の民事訴訟や軽い罪の刑事訴訟をもっと簡単済ませられる裁判所が「簡裁」です。

「簡裁」では弁護士を雇わず自分で弁護することもできますし、訴状や書面を用意すれば出頭しなくても本人が陳述したことになるなど、金銭や手間や時間を掛けずに裁判を済ませることが可能になります。


「地裁」と「簡裁」の違い

「地裁」「簡裁」の違いを、分かりやすく解説します。

地方裁判所の略が「地裁」で簡易裁判所の略が「簡裁」です。

「地裁」では数千万円の賠償など大規模な訴訟も取り扱いますが、「簡裁」では小規模な訴訟しか取り扱いません。

また「地裁」では裁判にあたって弁護士の雇用や準備書面の用意など必要な手順も多いですが、「簡裁」ではそういった手間もある程度省かれ文字通り簡易的な裁判が可能です。

まとめ

「地裁」は一番身近であり訴訟の際には多くの場合最初にお世話になる裁判所ですが、「簡裁」は小規模な訴訟を簡単に済ませるための裁判所です。

「地裁」は地方とはついていてもれっきとした裁判所で裁判にも手間がかかるものなので、手間を減らしたいなら「簡裁」を利用すべきでしょう。

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