この記事では、「貸本屋」と「図書館」の違いについて紹介します。
貸本屋とは?
貸本屋とは、料金を徴収して本を貸し出す本屋のことをいいます。
貸本屋が誕生したのは江戸時代の元禄期で、書物を背負った貸本屋が得意先を訪問して貸し出しを行っていました。
仮名草子や浄瑠璃本など娯楽を中心とする書物が主で、全国に広まっていきました。
また、営業のスタイルは時代によって変化し、店を構えて客の方が訪れるのを待つ営業スタイルのお店が多くなっていきます。
明治・大正・昭和と続き、小説や雑誌、漫画などが中心に扱われました。
その後、安価に購入できる週刊誌が登場したり、図書館が充実する等して需要が減った結果貸本屋は急速に減少していきました。
図書館とは?
図書館とは、図書や雑誌、新聞、視聴覚資料などを専門的な職員が収集・整理・保存などを行い閲覧や貸し出しなどのサービスを提供する施設のことをいいます。
公共図書館、学校図書館、大学図書館、専門図書館、国立図書館等があります。
その中でも公立図書館は地方公共団体が設置している図書館で、多くの人に利用されています。
公共図書館は一般公衆を対象に公開されている図書館で、社会教育施設として位置づけられています。
誰でも無料で利用することができます。
また、勉強するための自習室等が備わっているところもあります。
貸本屋と図書館の違い
貸本屋と図書館の違いは、利用するのに料金がかかるかどうかにあります。
貸本屋は料金を支払って本等を借りますが、図書館は無料で利用することができます。
また、現在図書館は全国各地のあらゆる地域にありますが、貸本屋はほとんどありません。
図書館は日本だけではなく、世界中に存在しています。
日本で図書館が広く普及したのは1950年代頃からで、その頃から貸本屋は減少していきました。
まとめ
貸本屋では本を借りるのに料金を支払いますが、図書館は無料で本を借りることができます。