この記事では、「無為徒食」と「酔生夢死」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「無為徒食」とは?
仕事もせず、やる気さえ持てずに毎日を生きていることを「無為徒食」【むいとしょく】といいます。
意味などなく、ただ生きていけるならそれでいいと趣味や勉強すらせず、だらしなく時間を費やして生きるのです。
何もしないという意味がある言葉を「無為」といい、働かない日々を生きるという意味合いで使うのが「徒食」となり、この2つの言葉から無駄に人生を送るという意味で使われています。
「酔生夢死」とは?
毎日を自分にとって何も得られないほど価値がないことして生きる様を「酔生夢死」【すいせいむし】といいます。
とても虚しい日々を過ごす人は自分に与えられた人生の意味を考えず、ただ毎日をぼうっとしたまま生きるところがまるで酔っているように見えてしまうのです。
また、頑張って実現させようと行動せず、いつまでも夢見ている心地のまま意味もなく死ぬ人の生き方を指します。
「無為徒食」と「酔生夢死」の違い
「無為徒食」と「酔生夢死」の違いを、分かりやすく解説します。
社会に役立つよう行動したり、仕事してお金を稼がない人の行動を「無為徒食」といいます。
仕事を辞めては食べて寝るといった生活を繰り返し、貯金も失ってしまう日々を過ごすのです。
もう一方の「酔生夢死」は実現しようと頑張って生きるのではなく、生きている意味を知ることなく酒に酔った虚しい人生を送って死ぬという意味があります。
この「酔生夢死」の方がより無意味な人生に焦点を当てた四文字熟語として使われている言葉です。
「無為徒食」の例文
・『大学を出た弟は無為徒食な生活して30歳になってしまった』
・『無為徒食を繰り返す兄は離婚されて、今は孤独に暮らしている』
「酔生夢死」の例文
・『ほとんど無気力な人は、酔生夢死で人生を終えていく』
・『弟は酔生夢死な日々を送っていたが、彼女によって生き方が変わった』
まとめ
四文字熟語にも意味に少し違いがありますので、どのような状況で使えばいいか勉強してはうまく使いこなしてみるといいでしょう。