状況や相手に合わせることが可能な態度を表す言葉には「融通」や「柔軟」があります。
この記事では、「融通」と「柔軟」の違いを分かりやすく説明していきます。
「融通」とは?
「融通」とは滞ることなく進むことや通ることを表す言葉であり、必要に応じて適切な処理や対応することを表す時にも使います。
「融通」はこれ以外にも必要な物品や金銭を用意することを表す時にも使うことが可能です。
この意味での「融通」は自分のもの以外にも、他人からお金を借りることでやり繰りする時にも使います。
「融通が利かない」とは頭が固くて的確な処理ができないことを表します。
「柔軟」とは?
「柔軟」とは物体の性質が柔らかいことや弾力があることを表す言葉です。
「柔軟」は物体以外にも人の性格などにも使うことが可能です。
この場合の「柔軟」は順応性という意味で使われており、頭の柔らかい人や臨機応変な対応を示す時に使います。
「柔軟性」とは物質や人の性格などの柔らかさを表す言葉であり、こちらは体力の一要素としても使われています。
「柔軟剤」は洗濯物を柔らかくする薬剤であり、最近のものは香料や抗菌成分が含まれているものも増えてきました。
「融通」と「柔軟」の違い
「融通」は条件に応じて適切な処理することを表す言葉であり、物品や金銭を用意してやり繰りすることも表します。
「柔軟」は物体や人の性格などが柔らかいことを表す言葉です。
「融通」の例文
・『祖父は融通が利かない性格だったが、孫ができると一転して優しくなりました』
・『資金を融通してもらった会社にお歳暮を送りました』
「柔軟」の例文
・『運動する前には柔軟をしっかりしましょう』
・『年齢に応じて柔軟性が低くなるので、毎日体操するのが効果的です』
まとめ
「融通」と「柔軟」はどちらも臨機応変な対応や行動する時の態度という共通点があります。
「融通」はこれ以外にも資金のやり繰りを表す時によく使われます。