この記事では、「融通」と「無碍」の違いを分かりやすく説明していきます。
「融通」とは?
「融通(ゆうずう)」とは、金銭や物などをやりくりすることや、それらを貸し借りすることを言います。
また、物事がとどこおらずに通ることを表しています。
さらに、臨機応変に適切な処置をとることを意味しています。
そして、「融通」は英語で、「flexible」や「flexibility」などと表記することができます。
「無碍」とは?
「無碍(むげ)」とは、さまたげやさえぎる障害がなく、何にもとらわれずに自由自在であることを表しています。
また、「無碍」は「無礙」の漢字表記もあります。
さらに、「無碍」を英語で表記すると、「free from obstacles」や「freedom」のなどになります。
「むげ」と読む漢字には、「無下」もありますが、意味は異なります。
「融通」と「無碍」の違い
「融通」と「無碍」の違いを、分かりやすく解説します。
「融通」は物事がとどこおらずに通るという意味があります。
一方、「無碍」はさえぎるものがなく、何にもとらわれずに自由であることを意味しています。
「融通」と「無碍」にはこれらのような違いが見られます。
「融通」の例文
・『私は勤務時間の融通が利く職場に転職をしました』
・『融通が利かない人への対処法をネットで調べてみた』
「無碍」の例文
・『何事も無碍に捉えた方がうまくいくようです』
・『子供たちの自由無碍な考え方を尊重したい』
まとめ
「融通無碍(ゆうずうむげ)」とは、仏教用語で、異なる別々のものが、溶け合ってつながっていることを意味しています。
そこから、「融通無碍」は、思考や行動が何も障害がなく、のびのびと自由自在であることを表します。
今回は「融通」と「無碍」の意味や違いなどについて、ご紹介してきました。
「融通」と「無碍」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。