「要領を得ない」と「図る」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「要領を得ない」と「図る」の違いとは?違い

この記事では、「要領を得ない」「図る」の違いを分かりやすく説明していきます。

「要領を得ない」とは?

「要領を得ない」「要領」には、物事の最も大切な点、要点。

のほか、物事の要点をつかんだ、うまい処理の仕方、といった意味があります。

「得る」には、納得する、理解する、といった意味があり、「要領を得ない」とは、要点がはっきりしないこと、道筋が立たないこと、を意味します。

会話の中で要点がはっきりしないことや話の道筋が通っていないと感じるときなどに「要領を得ない」を用います。

言い換えれば、「歯切れが悪い」「つかみどころがない」「的外れ」「曖昧」などになります。


「図る」とは?

「図る」には、物事を考え合わせて判断する、見はからう、企てる、もくろむ、といった意味があります。

そのほか、工夫して努力することやうまく処理すること、とりはからう、といった意味もあります。

例えば、「利益を図る」の場合は、利益が出るように工夫して努力することを意味します。

また、「便宜を図る」の場合は、物事がうまくいくように処理することを意味します。

言い換えれば、「計画」「試みる」「企てる」「仕組む」などになります。


「要領を得ない」と「図る」の違い

「要領を得ない」「図る」の違いを、分かりやすく解説します。

「要領を得ない」の意味は、要点がはっきりしないこと、道筋が立たないこと、を意味します。

言い換えれば、うまくいかない状況が「要領を得ない」状況です。

一方、「図る」には、工夫して努力することやうまく処理すること、とりはからう、といった意味があります。

つまり、「要領を得ない」状況を打破するために何かを「図る」ことになります。

「要領を得ない」の例文

・『彼の話は、いつも要領を得ないので困ります』
・『アルバイトの人では要領を得ないと思ったので責任者を呼んでもらいました』

「図る」の例文

・『社内の合理化を図ることになりました』
・『上司の息子さんに便宜を図りました』

まとめ

「要領を得ない」「図る」の違いは以上です。

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