この記事では、「凝固」と「凝集」の違いを分かりやすく説明していきます。
「凝固」とは?
「凝固」は「ぎょうこ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「しこり状態になること」で、かたまった状態になることです。
2つ目は「液体または気体が固体に変わる現象」という意味で、水が氷になることなどです。
3つ目は「化学用語で、電解質によりコロイド粒子が大きくなって沈殿する現象」という意味です。
「凝」は「こ(る)」とも読み、「一所にかたまって動かない」という意味、「固」は「かた(まる)」とも読み「がっちり合わさって動かない」という意味です。
「凝固」の言葉の使い方
「凝固」は名詞として「凝固する・した」「凝固させる・させた」などと使われます。
基本的に「物質が変化して一つのかたまりになり、動かないこと」に使われる言葉です。
「凝集」とは?
「凝集」は「ぎょうしゅう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「散らばったりしていたものが、一つに寄せて来ること」という意味で、バラバラだったものが一か所にまとまることです。
2つ目は「化学用語で、原子・分子・イオンなどが、互いの間の引力によって集合する現象」という意味です。
3つ目は「化学用語で、コロイド粒子が集まって、より大きな粒子になる現象」という意味です。
「凝」は「一所にかたまって動かない」という意味、「集」は「あつ(まる)」とも読み、「一か所にまとまること」という意味です。
「凝集」の言葉の使い方
「凝集」は名詞として「凝集する・した」「凝集させる・させた」などと使われます。
基本的に「複数あるものを一か所に寄せてまとめること」に使われる言葉です。
「凝固」と「凝集」の違い
「凝固」は「物質が変化して一つのかたまりになり、動かないこと」という意味です。
「凝集」は「複数あるものを一か所に寄せてまとめること」という意味です。
「凝固」の例文
「凝固」の例文は以下の通りです。
・『血液が凝固する』
・『牛乳が腐って凝固する』
・『温泉地ではそこらで硫黄が凝固している』
「凝集」の例文
「凝集」の例文は以下の通りです。
・『勢力を凝集させて敵に備える』
・『問題を解決する為に各業界の実力者が凝集する』
・『この部屋は熱が凝集されて蒸し暑い』
まとめ
今回は「凝固」と「凝集」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。