新年になるとテレビ番組やスーパーなので流れている曲で印象的なのが、あの「春の海」と言う曲です。
「春の海」と言う曲名で覚えている人は多くないかもしれませんが、「あの正月の琴の曲」といえばわかってもらえます。
この記事では、「琴」と「大正琴」の違いを分かりやすく説明していきます。
「琴」とは?
「琴」とは、「箏」や「和琴」とも呼ばれている日本の伝統楽器で、たくさんの弦を爪で弾いて音を出します。
奈良時代に中国から入って来たもので、一時は廃れていたが江戸時代に明の僧によって再び武家や豪商などの間に広まりました。
日本で広まった「箏」には、中国のオリジナルには無い「琴柱(ことじ)」と呼ばれる柱があるのが特徴です。
「大正琴」とは?
「大正琴」とは、6本の金属の弦を張った箱で、鍵盤を押さえてピックで弾いて演奏する小型の楽器のことです。
機構や部品から見れば「箏の小型版」と言うよりはギターに近いものと言えるでしょう。
1912年(大正元年)に、二弦琴と言う楽器を元に発明された楽器で、演奏が簡単なので家庭用の楽器として広まりました。
「琴」と「大正琴」の違い
「琴」と「大正琴」の違いを、分かりやすく解説します。
これらは何本かの弦を張った楽器のことですが、大きな違いは大きさと元の本数、演奏の仕方です。
大きさでいえば「琴」が170cmくらいで「大正琴」が70cmくらい、弦の本数は「琴」が13本で「大正琴」が6本、そして、演奏の仕方は「琴」が3本の指にはめた「爪」で弦を押して弾くのに対して、「大正琴」はギターに使うようなピックを持って弦を弾きます。
まとめ
ここまで、「琴」と「大正琴」の違いに関して説明して来ました。
日本の伝統楽器といえば「琴(箏)」、「尺八」、「三味線」ですが、今ではこれらを演奏する人は少なくなっています。
特に「箏」は楽器自体が大きく、値段も高いので、簡単にはマスターすることはできません。
このままでは廃れてしまう可能性もあるため、何らかの対策が必要です。