この記事では、「歌謡曲」と「J-POP」の違いについて紹介します。
歌謡曲とは?
歌謡曲とは、昭和の時代に流行した日本のポピュラー音楽のことをいいます。
明治時代まで歌謡曲は、ヨーロッパやアメリカ等から日本に流入した芸術歌曲のことを指す言葉でした。
新しい時代の歌という意味で歌謡曲と呼ばれていたのです。
それが日本のポピュラー音楽を表すように変化したのは、NHKのラジオ放送がきっかけとされます。
昭和初期、日本のポピュラー音楽は流行歌と呼ばれていましたが、流行するかどうか分からないのに流行歌というのはおかしいということで歌謡曲という呼称で放送したからです。
J-POPとは?
J-POPとは、1990年代以降の日本のポピュラー音楽のことをいいます。
Japanese Popの略称ですが、Japanese Popは日本で作られた和製英語です。
東京にあるFMラジオ局のJ-WAVEが生み出しました。
それが一般にも広まり、日本のポピュラー音楽を指す言葉として徐々に定着していったのです。
歌謡曲とJ-POPの違い
歌謡曲もJ-POPも日本のポピュラー音楽を指す言葉ですが、使われた時代に違いがあります。
昭和に使われていたのが歌謡曲で、1990年代以降に使われるようになったのがJ-POPです。
また、歌謡曲とJ-POPでは微妙に含まれる音楽のジャンルに違いがあります。
例えば演歌は歌謡曲に含まれていましたが、J-POPには含まれません。
現在は演歌というジャンルがあり、J-POPとは区別されています。
それから歌謡曲以外のポピュラー音楽としてフォークソングやロック、ニューミュージックといったジャンルもありました。
J-POPには、それらも含まれています。
まとめ
どちらも日本のポピュラー音楽を指す言葉ですが、昭和に使われていたのが歌謡曲で1990年代以降に使われるようになったのがJ-POPです。
また、演歌は歌謡曲には含まれますが、J-POPには含まれません。