ペンや消しゴムなどの総称として使われる言葉に「文房具」と「事務用品」があります。
2つの言葉にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「文房具」と「事務用品」の違いを解説します。
「文房具」とは?
「文房具」とは、「書き物など机の上で作業するときに使う道具類の総称」です。
「文房具」の使い方
「文房具」とは「文房で使う道具」を意味する言葉です。
「文房」とは古代の中国で使われていた文書を書いたり本を読んだりするための部屋のことで、現代の書斎に当たる役割の部屋を指します。
書類や手紙を書いたり書物を読んだりするための文房で使う道具の総称が「文房具」です。
現代で文房という表現はほとんど使われておらず「文房具」という言葉にのみ残されています。
一般的にはペンや消しゴムなどの書物に使う道具のほかハサミやノリなどデスクワークで使う道具類全般を指す総称として使われています。
「事務用品」とは?
「事務用品」とは、「事務作業で使う道具」を指す言葉です。
「事務用品」の使い方
オフィスで業務として行われる書類仕事を事務といいます。
事務作業で使われる道具の総称が「事務用品」です。
ボールペンや領収書など直接使う消耗品のほかデスクやキャビネットなどオフィスに設置する家具類も含まれます。
「文房具」と「事務用品」の違い
「文房具」と「事務用品」の違いは「利用目的」です。
書き物などデスクワークを目的にして使う道具類が「文房具」、事務作業を目的にして使う道具類が「事務用品」という目的の違いで区別されます。
「文房具」は手で持って使う小型の道具類が中心なのに対し、「事務用品」はOA機器やオフィス家具など部屋に据え付ける大型の設備まで含まれるという違いもあります。
「文房具」の例文
・『文房具を揃える』
・『文房具がないと勉強にならない』
「事務用品」の例文
・『事務用品を注文する』
・『オフィスを構えるには事務用品が必要だ』
まとめ
「文房具」と「事務用品」は利用目的の違いで区別されます。
重なる部分は多いものの指す範囲は違うので混同しないよう注意しましょう。