「芸子」と「舞子」は何を基準に区別しているのでしょうか。
今回は、「芸子」と「舞子」の違いを解説します。
「芸子」とは?
「芸子」とは、「歌や踊りを宴席で披露する職業の京都での呼び名」です。
「芸子」の使い方
宴席で歌や踊りなどの芸を披露して客をもてなす女性の職業を「芸妓(げいぎ)」といいます。
芸妓の呼び名は地方によって変わり関東地方では主に「芸者」といい、京都での呼び名が「芸子」です。
「芸妓(げいこ)」とも書く「芸子」は唄や踊りなど確かな技術を身につけた一人前の人に対する呼び方で、独立した存在として宴席でのもてなしを担い一人暮らしも認められます。
「舞子」とは?
「舞子」とは、「歌や踊りを披露する職業を目指している修行中の女性に対する京都での呼び名」です。
「舞子」の使い方
「舞妓」とも書きます。
一人前を目指して唄や踊り、礼儀作法や言葉遣いなどを修行している見習い中の女性を指します。
まだ一人前ではなく住み込みで集団生活を送りながら稽古に励んでいる状態です。
「芸子」と「舞子」の違い
「芸子」と「舞子」の違いは「修行期間を終えているかどうか」です。
歌や踊りを披露する職業の京都での呼び名が「芸子」で「芸子」を目指して稽古を積んでいるしてい見習い期間の呼び名が「舞子」という違いで区別されます。
京都で芸妓を目指す女性はまず稽古に励む「舞子」として数年間を過ごし、技術や礼儀作法などを身に着け一人前として認められると「芸子」になります。
京都で芸妓を目指す場合は中学を卒業してすぐ住み込みで稽古に入ることが多いため年齢も「芸子」と「舞子」を区別する基準のひとつです。
一般的に「舞子」として扱われるのは15歳から20歳までで、20歳を超え一人前とみなされると「芸子」になります。
「芸子」の例文
・『宴席に芸子を呼ぶ』
・『芸子の三味線を聴く』
「舞子」の例文
・『舞子になれるのは毎年数人だ』
・『舞子は京都のシンボルである』
まとめ
「芸子」と「舞子」は一人前か修行中かの違いで区別されます。
髪型や着物なども違うのできちんと見分けましょう。