この記事では、「大絵馬」と「小絵馬」の違いについて紹介します。
大絵馬とは?
大絵馬とは大形の絵馬のことで、絵馬は神社やお寺に祈願したり感謝の気持ちを表したりするための奉納する絵のことをいいます。
昔は神に祈願する際には、生きた馬を奉納するのが習わしでした。
その後、板に馬の絵を描いた絵馬が生きた馬に代わって奉納されるようになったのです。
大絵馬は、専門の絵師が描いた扁額形式で奉納されたものになります。
大絵馬は室町時代に作られるようになり、大絵馬を奉納することが流行しました。
芸術品としての価値も高く、絵馬堂などに掲げられ鑑賞されます。
奉納する人が、地位の高さや経済力を誇示する意味合いもありました。
小絵馬とは?
小絵馬とは、小さい吊り懸け形式の絵馬のことをいいます。
大きさの定義などはありませんが、大体30㎝以下のものを小絵馬と呼ぶことが多いです。
小絵馬は個人が奉納するもので、昔は絵馬師や市井の絵師が描くこともありましたし奉納者自身が描くこともありました。
現在は馬の絵以外にも、様々な絵が描かれています。
その年の干支が描かれていたり、交通安全や家内安全、合格祈願など叶えたい願望を描いていることも多いです。
大絵馬と小絵馬の違い
大絵馬は大形の絵馬で、小絵馬は小さいサイズの絵馬のことをいいます。
単に絵馬というと、小絵馬のことを指すのが一般的です。
神社や寺院などに個人で奉納するのは小絵馬で、グループ等大人数で奉納する際には大絵馬を奉納したりします。
大絵馬は専門の絵師が描いており、非常に美術的な価値も高いです。
観賞目的にも制作されています。
地位の高い人や経済力があるなど有力者が奉納することが多くありました。
小絵馬は、庶民が奉納することが多かったようです。
まとめ
大きい絵馬が大絵馬で、小さい絵馬が小絵馬になります。
美術的な価値が高いのは大絵馬です。
また、単に絵馬というと、小絵馬のことを指します。