お芝居で使う道具は「小道具」と「大道具」に分類されます。
2つの道具はどのような基準で区別されているのでしょうか。
今回は、「小道具」と「大道具」の違いを解説します。
「小道具」とは?
「小道具」とは、「芝居で使う道具のうち持ち運んで動かせるもの」を指す言葉です。
「小道具」の使い方
お芝居には大きさや用途が異なるさまざまな道具が使われます。
芝居で使う道具のうち人の手で持ち運んで動かせる程度の大きさの道具が「小道具」です。
本来は家具などその場に置いて使う「出道具」と本や刀などの役者が手に持って使う大きさの「持道具」に区別されていましたが、現在はそれらを総称して「小道具」に分類しています。
「大道具」とは?
「大道具」とは、「芝居で使う道具のうち動かせない大きさのもの」を指す言葉です。
「大道具」の使い方
人が使う道具類ではなく室内や自然などを再現した、いわゆるセットと呼ばれるものを指します。
自然の風景をベニヤ板に書いて再現した書き割りや建物を再現した壁などが「大道具」に当たります。
「大道具」は場面の表現として使用される大型の道具であり簡単には動かせません。
芝居が始まる前に舞台装置として設営し上演や撮影が終了して必要なくなったら解体します。
「小道具」と「大道具」の違い
「小道具」と「大道具」は「大きさ」です。
芝居で使う道具のうち人が持ち運べる大きさのものが「小道具」、設営されて動かせない大きさのものが「大道具」という違いで区別されます。
一般的に「小道具」と「大道具」は担当が異なり、別々のスタッフの手によって用意されます。
「小道具」の例文
・『小道具を準備する』
・『小道具は既製品が多い』
「大道具」の例文
・『大道具を設営する』
・『立派な大道具には多額の予算が必要だ』
まとめ
「小道具」と「大道具」は大きさと使用方法で区別されます。
人が持ち運べる大きさかどうかを基準にして区別しましょう。