「パスティーシュ」と「エピゴーネン」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「パスティーシュ」と「エピゴーネン」の違いとは?違い

この記事では、「パスティーシュ」「エビゴーネン」の違いを分かりやすく説明していきます。

「パスティーシュ」とは?

芸術や音楽といった物を作り出す分野において、すでにある要素を真似て作ることを「パスティーシュ」といいます。

例えば、捉え方や色の出し方、塗り方といった先駆者が描いた絵に刺激された者が雰囲気を真似て作風を表現するのです。

“pastiche”とフランス語で書く言葉であり、文学の分野では使われていたやり方を指します。


「エピゴーネン」とは?

文学といった分野では、先人の素晴らしいと感じる表現方法を流用しては制作する人を「エピゴーネン」と呼びます。

個性を全面に出すのではなく、人の表現の仕方を積極的に真似する用法的なところを指す言葉です。

ドイツ語では“Epigonen”と書き、ときに身代わりといった言い方するほど芸術においてもすでに描かれている絵の描き方や、色など幅広く真似する亜流といった言い方もされています。


「パスティーシュ」と「エビゴーネン」の違い

「パスティーシュ」「エビゴーネン」の違いを、分かりやすく解説します。

人の作品の良いところだけを真似しては描いたり、ときに先行する文学を混成しては1つの作品として作り出すといった方法を「パスティーシュ」といいます。

もう一方の「エビゴーネン」は文学や芸術において先人の表現方法の中で良いと思う個性を真似して、作品を作り出す用法的なところを指す言葉です。

現代において多く出回っているものであるため、人を惹きつけるほどの価値がないといったものを指します。

「パスティーシュ」の例文

・『登場人物までパスティーシュな作品は面白みがない』
・『パスティーシュを感じる作品は設定まで同じで、すぐ飽きてしまう』

「エピゴーネン」の例文

・『つまらなさを感じるエピゴーネンの作品の価値は安い』
・『エビゴーネンなど一時的なもので、受け継ぐ者などいない』

まとめ

世の中に出回っている作風を模倣しているものは、いずれ人を飽きさせるものとなるとき使われている言葉です。

どのような作風であるかに目を向けて、うまく使い分けてみましょう。

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