この記事では、「鬱陶しい」と「煩わしい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「鬱陶しい」とは?
 この言葉には2つの意味があります。
 ひとつは、心がふさいでいて重苦しい感じ、心が晴れ晴れとしない、という意味です。
 たとえば、難しい問題を抱えているとします。
 どう解決しようかといろいろと考えてしまい、心がふさいで晴れ晴れとしません。
 このときの状態をいいます。
 もう一つの意味は、邪魔になって不愉快です。
 前髪が伸びてきて、目にかかっているとします。
 目のあたりに何かが触れている感じがしたり、視界の邪魔になったりして、うるさく感じます。
 このときの状態を意味する言葉です。
 蚊が顔の近くを飛んでいて、ブーンという音が聞こえます。
 蚊が近くにいることや音がすることを邪魔に感じます。
 このときの状態もこの言葉が意味するものです。
「煩わしい」とは?
 面倒でできれば避けたい気持ち、心を悩ませて邪魔に感じること、という意味があります。
 雨の日は傘をささなければならないし、足元が濡れるし、できれば外出をしたくない気持ちになります。
 できれば外出をしたくないのですが、約束があるので出かけなければなりません。
 このときの気持ちがこの言葉が意味するものです。
 また、込み入っていて複雑であるという意味もあります。
 事務手続きをしなければなりません。
 この手続きをするためには、いくつか書類が必要で、その書類をそろえるために役所に行ったり、サインをもらったりなどしなければなりません。
 手続きが複雑なのです。
 このようなさまをいいます。
「鬱陶しい」と「煩わしい」の違い
「鬱陶しい」と「煩わしい」の違いを、分かりやすく解説します。
 心を悩ませてうるさく感じるという意味が似ています。
 前者の場合は、邪魔で不愉快だという意味合いがあります。
 後者は、できれば避けたいという意味を含みます。
 また、前者には心が晴れ晴れとしない、後者には込み入っていて複雑であるという意味もあります。
まとめ
 一方は邪魔に感じるようなこと、もう一方は避けたい気持ちのことで、意味合いが異なります。



