この記事では、「藪をつついて蛇を出す」と「寝た子を起こす」の違いを分かりやすく説明していきます。
「藪をつついて蛇を出す」とは?
「藪をつついて蛇を出す」は略して「藪蛇」と言われることもあります。
意味は、必要もないことをしたために災いを受けることです。
言葉の由来は、藪をつついてわざわざ蛇を追い出した結果、その蛇に噛まれてしまうといったことにあります。
余計なことをしたことで、かえって悪い結果になることを「藪をつついて蛇を出す」と言います。
類語には、「草を打って蛇を驚かす」や「手を出して火傷する」などがあります。
「寝た子を起こす」とは?
「寝た子を起こす」は、静かに寝ている子どもを起こすと機嫌が悪くなりうるさくなることから、静かに収まっている物事に余計な手を出し問題を起こすことを意味する言葉になります。
そのままにしておけば、静かに収まっているにも関わらず、無用な手を出し面倒な問題を引き起こすことを意味する言葉として「寝た子を起こす」が用いられます。
類語には、「泣かぬ子を泣かす」や「知恵ない神に知恵つける」などがあります。
「藪をつついて蛇を出す」と「寝た子を起こす」の違い
「藪をつついて蛇を出す」と「寝た子を起こす」の違いを、分かりやすく解説します。
「藪をつついて蛇を出す」は必要もないことをしたために災いを受けること。
「寝た子を起こす」は静かに収まっている物事に余計な手を出し問題を起こすこと。
この2つの言葉は類語関係にあります。
「藪をつついて蛇を出す」は必要もないこと。
「寝た子を起こす」は静かに収まっていること。
この点において、微妙な違いがあるのみとなります。
「藪をつついて蛇を出す」の例文
・『わざわざ、藪をつついて蛇を出すようなことは言わないでおこうと思いました』
・『これ以上話すと、藪をつついて蛇を出すことになりそうなので止めておきます』
「寝た子を起こす」の例文
・『一度決まったことに対し難癖を付けるなんて、寝た子を起こすようなことはしないでほしい』
・『噂話も落ち着いたので、寝た子を起こすような行動は慎みたい』
まとめ
以上のように、類語関係にある2つのことわざになります。