「廃れる」と「衰える」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「廃れる」と「衰える」の違いとは?違い

この記事では、「廃れる」「衰える」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「廃れる」とは?

あれだけ多くの人から注目されていた物が、いつの間にか見向きもされず消えていくさまを「廃れる」【すたれる】といいます。

例えば、あれだけ多くの人を魅了して流行した漫画も、今では見向きもされず人々の記憶から消えたり、あれだけ浸透していた習慣が失われた事実を指すのです。

また、時代遅れのデザインや速度が出ない乗り物はいずれなくなっていく運命であるといえます。


「衰える」とは?

力が弱くなっていく様を「衰える」【おとろえる】といいます。

年齢と共に筋肉が衰えていき颯爽と歩けなくなったり、階段の上り下りがうまくできなくなる問題が起きるのです。

体が「衰える」と重い物を容易に持って移動できなくなる、日常生活に支障が出てしまうといった問題が起きてしまいます。

このようなところから、「勢いが衰える」といって、多くの兵士が殺されて士気が下がり、その軍は勢いを失ってしまうのです。


「廃れる」と「衰える」の違い

ここでは「廃れる」「衰える」の違いを、分かりやすく解説します。

いずれ人気を失い、人々から見向きもされなくなった言葉や、習慣が無くなることを「廃れる」といいます。

例えば、大型客船は50年も使えば老朽化が進むため、使えなくなって解体される運命になるのです。

もう一方の「衰える」はそれまでの勢いが失われて、力がなくなってしまったと伝えられます。

また、機能を失い、十分に能力を発揮できずに終わっていくさまを指すのです。

「廃れる」の例文

・『時代と共に、あれだけ流行した言葉がいつの間にか廃れる』
・『多くの乗客を目的地へ乗せて走った路線バスも今では廃れる』

「衰える」の例文

・『衰える体を酷使して、祖父は孫のために仕事して家を残した』
・『餌が貰えない犬は痩せ衰えて、いずれ餓死する運命にある』

まとめ

あれだけ活気があったものでも人気が無くなれば勢いを失い、気がつけば見向きもされない状態になるという意味で使う言葉です。

どのように使えば言葉の意味が通じるかに目を向けて学んでみましょう。

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