「揮発」と「蒸発」の違いとは?分かりやすく解釈

「揮発」と「蒸発」の違いとは?違い

最近よく使用することになったアルコールですが、油断していると、少しずつなくなってしまうこともあります。

この記事では、「揮発」「蒸発」の違いを分かりやすく説明していきます。

「揮発」とは?

「揮発」とは、液体がほっておいても気体になってしまうような状態のことを言う言葉です。

最もよく使われる表現としては、アルコールのようなものを指して「揮発性の高い物質」と言う場合です。

これは、「沸点が低い」と言い換えることもできます。

もともと「揮」という文字には「まき散らす」という意味があるため、「出る」という意味の「発」と一緒になって、「もともとあったところから出て散らばっていく」という意味になります。

英語では「volatilization」と言いますが、この英語自体もあまり使わない単語です。


「蒸発」とは?

「蒸発」とは、一般的には「液体が気体になること」であり、特に水が水蒸気になることを表すときに使われる言葉です。

「蒸」には、「立ち上る」という意味があるため、「発」と組み合わせて「立ち上って出てゆく」というニュアンスになります。

通常は水だと100度の沸点に近い温度に熱した状態で気体になることを言います。

英語では、「evaporation」と言います。


「揮発」と「蒸発」の違い

「揮発」「蒸発」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、存在していたものが気体になって消えてしまうという意味なのですが、大きな違いがあります。

簡単に言えば「常温と常圧に近い環境で」気体になるのが「揮発」で、「沸点に近い温度や気圧で」気体になるのが「蒸発」です。

ただ、「揮発」のほうはあまり馴染みのある言葉ではないために、「揮発」の意味も「蒸発」で代替することがあるので、ここで説明したものが絶対というわけではありません。

まとめ

この記事では、「揮発」「蒸発」の違いに関して説明してきました。

「揮発性が高い」物質は、知らない間に気体になっていて、その物質の気体としての特徴を発現して、場合によっては危険な環境になることもありえるので、気を付けるべきです。

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