この記事では、「喜劇」と「悲劇」の違いを分かりやすく説明していきます。
「喜劇」とは?
「きげき」と読み、人を笑わせることを目的とした演劇、映画、ラジオ、ドラマなどの作品をいいます。
また、そのなかのやりとりを指すこともあります。
人が思わず笑ってしまうようなエピソードを指すこともあります。
英語では、“Comedy”となり、もともとは古代ギリシアのコモイディアという喜劇からきています。
この言葉は、浮かれ行列という意味のコモスと、歌という意味のオイデが組み合わされて作られた言葉になります。
対義語は悲劇です。
「喜劇」の使い方
人を笑わせながら、人生を描く劇などに対して使用します。
また、笑ってしまうような出来事について、「そいつは喜劇だ」などと、使うこともあります。
「悲劇」とは?
「ひげき」と読みます。
不幸や悲惨な出来事などを題材とした劇のことをいいます。
また、悲惨な出来事についていうこともあります。
英語では“tragedy”となり、古代ギリシアのトラゴーディアが起源になります。
ルネサンス以降のヨーロッパで発展した演劇形式で、ラストが破滅的結果になるという特徴があります。
「悲劇」の使い方
悲しい結末になる劇、ドラマ、映画などに対して使います。
また、悲しい出来事についていうこともあります。
スポーツなどでは、結果が酷かった場合や、あと一歩のところで勝ちを逃した場合などに、「~の悲劇」ということがあります。
「喜劇」と「悲劇」の違い
この二つの言葉は、対義語にあたります。
「喜劇」は人を笑わせるようなエピソードや風刺のきいた劇などをいいます。
それに対し、「悲劇」はひどい出来事や、破滅的な結論になってしまう劇のことをいいます。
「喜劇」の例文
・『自分は、この計画を遂行した結果、喜劇となっても悲劇となってもきっと後悔しないと思う』
・『万人に通用するような喜劇など、この世には存在しないだろう』
「悲劇」の例文
・『友人は、いつもわたしの話を聞いてくれないのに、自分の話をするときには、悲劇のヒロイン気取りで愚痴を言い続けます』
・『必死にダイエットをしたのに、どういうわけか体重が3kgも増えてしまうという悲劇に見舞われました』
まとめ
喜劇と悲劇は、対義語になります。
どちらも古代ギリシアで上演されていた劇からきている言葉になります。