この記事では、「おかゆ」と「雑炊」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「おかゆ」とは?
ご飯を炊くとき、通常の水加減より多めに水を入れて炊くのが「おかゆ」です。
とろっとした粘り気がある食感が良いところでもあり、すっと喉に流れるだけでなく、少しの量でもお腹に溜まりやすくなります。
そのため、風邪をひいて固形物が食べにくい状態であるときでも食べやすいのが魅力です。
ご飯は噛まずに食べられるほどやわらかく仕上がるので消化しやすく、味付けも塩のみで食べる年齢を問いません。
なかには溶き卵を入れたり、梅干で酸味を付けるなど自分好みの「おかゆ」を作る場合もあります。
「雑炊」とは?
炊いたご飯を水洗いしてから鍋に入れて、切った食材と共に調理する料理を「雑炊」【ぞうすい】といいます。
ご飯を洗うと粘りが落とせるので口当たりがサラッとして食べやすくなるところが魅力です。
味付けは味噌や白だし、醤油といった日本人が普段からよく使う調味料を入れます。
比較的しっかりした味付に仕上げるため、鮭やたらこ、卵を入れては自分好みの味に作り上げるご飯料理です。
また、薬味として海苔、三つ葉、シソ、葱をのせて彩りも豊かに作る「雑炊」も指示されています。
「おかゆ」と「雑炊」の違い
「おかゆ」と「雑炊」の違いを、分かりやすく解説します。
焚くとき、水の分量を増やして炊き、味付けは塩や卵、梅干といった簡単な味に仕上げるのが「おかゆ」です。
米粒を洗ったものに水を入れて、炊飯器の「おかゆモード」で炊くか、土鍋で仕上げるといった方法で作ります。
とろみがある食感を楽しめる「おかゆ」の味付けは中華の素を入れたり、チーズで洋食に仕上げるのも相性が良い料理です。
もう一方の「雑炊」は炊いたご飯を一度洗って粘りをとってから作るため口当たりがさらっとしています。
味付けには塩だけでなく、中華、キムチ、たらこ、卵と幅広く種類が揃うところにも違いがあるわけです。
具材には椎茸や小松菜、牛蒡、枝豆、人参、ニラなど好きな野菜を組み合わせて作るので、「おかゆ」よりも味の種類が多くなります。
まとめ
古くから日本人の間で食べられてきた料理を2つご紹介しました。
ご飯の調理の仕方や味付け、入れる食材に違いがありますので、自分なりに異なる点を食べて体験してみましょう。