「豪族」と「武士」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「豪族」と「武士」の違いとは?違い

この記事では、「豪族」「武士」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「豪族」とは?

地方に住むお金がある者の集まりを「豪族」【ごうぞく】といいます。

鎌倉時代に入ると天皇家を滅ぼそうと企む者から守るための護衛として活躍し、褒美に土地を与えられた者を指すわけです。

広い土地を貸し借りしたり、農民を働かせては野菜や米を収穫して売り、さらにお金を増やしていきます。

それらの有力者が天皇中心の国となったとき貴族になり、平安時代には広大な土地となる荘園を手にして政治にも携わる権力者となっていくのです。

時は変わり、明治時代になると天皇が力持ったのをきっかけに、貴族は伯爵との位を持ち、優雅な暮らしをします。


「武士」とは?

元は農民である「武士」【ぶし】は、普通の暮らしをする庶民でした。

戦場で馬に乗れるのは広い土地を持ち、それなりの財を成す者のみで、足軽としてその後ろを走っていた人達は自力で移動し、戦場では真っ先に借り出されていた「武士」だったのです。

普段は漁師として生計を立てた人達が、海賊から家族や土地を守るため武術を習い、戦っていました。

戦で手柄を立てれば褒美に使える広い土地を貰えた者に仕える中級と、その者に従う下級武士が現れます。


「豪族」と「武士」の違い

「豪族」「武士」の違いを、分かりやすく解説します。

地方で天皇家に仕えて土地を与えられた農民や漁師が権力を高めていき、「豪族」になりました。

所有する土地の大きさにより支配する力を持ち、地元では地主としても活躍する機会が増えていきます。

天皇との繋がりが大きくなって貴族となり、近代国家においては伯爵との名で日本経済を動かす存在となっていくのです。

もう一方の「武士」は鎌倉幕府で力を発揮し、みなが力を合わせて政治する時代を手にします。

それまでは漁師や農民でしたが、戦で敵を倒す人材となり、武将の首をとった者には褒美として広い土地を与えられたのです。

広い土地を所有する者は戦場で馬に乗れて、9世紀に入ると将軍家の身分が上に仕えて周辺の護衛していました。

まとめ

似ている立場にある人達でしたが、天皇を守るか、武将や将軍を護衛するのが仕事といった役割に違いがあると覚えてうまく使い分けてみるといいでしょう。

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