「危機管理士」と「防災士」の違いとは?分かりやすく解釈

「危機管理士」と「防災士」の違いとは?違い

日本では常にどこかで災害やその他の危機が人々の生活にインパクトを与えています。

そんな中で重要なのは、防災の意識と知識です。

この記事では、「危機管理士」「防災士」の違いを分かりやすく説明していきます。

「危機管理士」とは?

「危機管理士」とは、日本危機管理士機構が認定している民間資格で、一般的な危機に対してどう対処するべきかということに関する様々な知識があることを認定するものです。

試験は2級で「自然災害」「社会リスク」の2つのタイプがあり、その両方に合格すると1級の試験を受けることができます。


「防災士」とは?

「防災士」とは、日本防災士機構が認定している民間資格であり、様々な場所で、主として自然災害の防災という目的のもとに活動するための知識に関する検定を行うものです。

試験は、防災に関する広い範囲の知識を問われるもので、回答は3択式の30問で、合格率は高いと言われています。

2022年時点での認定者は20万人を超えています。


「危機管理士」と「防災士」の違い

「危機管理士」「防災士」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つは、ある側面では危機管理に関する教育を受けたものであることを認定する民間資格ですが、そもそも目的とするところが違います。

「危機管理士」の育成の目的は、危機発生時に、組織や地域において最も適切な行動をとることができるためにリーダーとなる要員の確保で、「防災士」の目的は、社会の様々な場所において、防災の力の向上のために必要な知識や経験を持つ人を育てることです。

このように、最も大きな違いは対象とする危機が災害である「防災士」と、災害だけではなくそのほかの様々な危機も含む「危機管理士」という部分です。

まとめ

この記事では、「危機管理士」「防災士」の違いに関して説明してきました。

この2つは、前述のように民間資格なので、自治体や企業で育成しなければならない義務はないのですが、独自に認定者取得を推進している団体や自治体も増えてきています。

これらは、今現在も、そして今後も何が起こるかわからない状況が続く中ではなくてはならない知識と言えるでしょう。

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