「発火点」と「引火点」の違いとは?分かりやすく解釈

「発火点」と「引火点」の違いとは?違い

黄りんという物質がありますが、扱いは非常に気を付ける必要があります。

なぜなら「発火点」が30度と常温に近いからです。

それでは、この「発火点」とはどういう意味でしょうか。

また、「引火点」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「発火点」「引火点」の違いを分かりやすく説明していきます。

「発火点」とは?

「発火点」とは、その名前の通り、「その物質が発火するために必要な温度」のことを表す言葉です。

「自然発火するのに必要な温度」と言い換えることもできます。

物質によって大きく違い、水素は500度、硫化水素は260度、ガソリンは300度です。

また、酸素のように「発火点」が無く、自然には発火しない物質もあります。

英語では「firering point」あるいは「ignition point」と呼ばれます。


「引火点」とは?

「引火点」とは、その名前の通り、「その物質が火種があれば引火する温度」のことを表す言葉で、その火元となるのは小さい火の粉のようなもので十分です。

メチルアルコールは11度、灯油は50度、ガソリンはマイナス40度英語です。

英語では「flash point」と呼ばれ、明確に区別されています。


「発火点」と「引火点」の違い

「発火点」「引火点」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、物質が燃える温度であることは同じですが、燃え始める状況が違います。

その違いは、簡単に言えば「火元になるような小さな火種があれば燃え始める」のか「火元がなくても自然に燃え始める」のかの違いです。

前者が「引火点」であり、後者が「発火点」です。

まとめ

この記事では、「発火点」「引火点」の違いを、解説してきました。

序文でご紹介した黄りんのような常温で発火する物質はあまりありませんが、「発火点」が200度程度の物質はたくさんあります。

たとえば、天ぷらを揚げている油の温度は200度近くにもなりますので扱いに気をつけなければならないと言うことになります。

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