「最大限」と「最大」の違いとは?分かりやすく解釈

「最大限」と「最大」の違いとは?違い

「最大限」「最大」は同じような印象を受ける言葉ですがどのような違いで使い分ければいいのでしょうか。

今回は、「最大限」「最大」の違いを解説します。

「最大限」とは?

「最大限」とは、「決められた範囲内で最も大きいぎりぎりのところ」を指す言葉です。


「最大限」の使い方

ここからここまでと範囲が決められている状況においてその範囲内で可能な限りの大きいところを指します。

「最大限」とは「最大まで限度に近づいた状態」を表しており、リミットとして設けられた上限にできる限り近づいている状態が「最大限」に当たります。

所持金の範囲内で出せる限りのお金や車の性能として出せる速度の中で最も速い速度など、どう頑張ってもそれ以上にはならない限界ギリギリのところが「最大限」です。


「最大」とは?

「最大」とは、「最も大きいこと」を意味する言葉です。

「最大」の使い方

複数の物を比べた時にその中で一番大きいものを指します。

比較対象となるのは同じ種類のものや似ているもの、条件に合致するものなどその時によって変わります。

大小で表されるものに対して使う表現であり身長や体重、規模や数量などいろいろな種類の物の中で最も大きいものを表すときに使われる言葉です。

「最大限」と「最大」の違い

あらかじめ範囲が決められていて条件がはっきりしている範囲の中で最も限界に近づいているところが「最大限」、比較対象の中で最も大きいものが「最大」という違いで使い分けられます。

「最大限」は特定の範囲内における「最大」を表しているので範囲が変わると「最大限」も変化します。

「最大」は比べたものの中で最も大きいものを指すので必ずしも限度に近いとは限りません。

新たに上回る大きさの物が出現すると「最大」はそちらに移ります。

「最大限」の例文

・『最大限出しても10万円までだ』
・『最大限の譲歩を引き出す』

「最大」の例文

・『琵琶湖は日本で最大の湖だ』
・『オリンピックは世界最大のスポーツイベントである』

まとめ

「最大限」「最大」は似ているようで違う言葉です。

混同しやすいのでそれぞれの意味を正しく理解して区別してください。

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