この記事では、「際限」と「限界」の違いを分かりやすく説明していきます。
「際限」とは?
物事が変わっていく中での最後の状態、果てという意味です。
「際」という漢字には、はて、かぎりという意味があり、「限」という漢字には、かぎり、はてという意味があります。
このことから「際限」には、限り、果てという意味があることがわかります。
食べることで説明をします。
一般的には、お腹がいっぱいになれば、その時点で食べることをやめます。
しかし、いつまでもいつまでも食べてしまう人もいます。
食べる行為に果てがないように思われます。
この状態を「際限がない」といいます。
楽しい会話をしていると、いつまでもおしゃべりが続きます。
どこまでもおしゃべりが続きそうです。
この状態は「際限なく話をする」といいます。
「限界」とは?
これ以上外には出られないギリギリの範囲という意味です。
「界」という漢字には、さかい、くぎり、くぎるという意味があります。
このことから「限界」には、限りのある境目、ギリギリの範囲ところという意味があることがわかります。
お風呂の温度のことで説明をします。
適温ならお風呂に入っていて気持ちがよいです。
これをどんどん温度を上げていくと、もう耐えられないという状態になります。
耐えることができる温度と、それ以上は無理だという温度の境目、耐えられる温度のギリギリのところが、「限界」が意味するものです。
「際限」と「限界」の違い
「際限」と「限界」の違いを、分かりやすく解説します。
前者は果てという意味です。
変わりゆく状態の最後のところを意味します。
後者はこれよりも外には出られないという、ギリギリの範囲のことをいいます。
境という意味を含んでおり、最後のところという意味ではありません。
まとめ
似たような事柄に使われる2つの言葉ですが、それぞれ意味は異なります。
一方は果て、もう一方はギリギリの範囲という意味を持っています。