「在位」と「即位」の違いとは?分かりやすく解釈

「在位」と「即位」の違いとは?違い

君主の位に関係する言葉として「在位」「即位」があります。

2つの言葉はそれぞれ何を意味しどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「在位」「即位」の違いを解説します。

「在位」とは?

「在位」とは、「君主がその位についていること」を意味する言葉です。


「在位」の使い方

国を支配する最高位のことを「君主」といいます。

君主の位にいることを表す言葉が「在位」です。

皇帝や国王など国を支配する最高位についていることを表す場合にのみ使う表現ですが、比喩的な使い方として会社の社長や横綱など高い位置についていることを指す場合にも用いられます。

継続的な状態を表す言葉であり今現在高い地位についていることに加え「その地位についていた期間」という意味でも使います。


「即位」とは?

「即位」とは、「君主の地位につくこと」を意味する言葉です。

「即位」の使い方

それまで君主ではなかったものが新しく君主になることを指します。

一般的には前の君主から新しい君主への代替わりにおける新君主の誕生を指す言葉ですが、民主主義から君主制へと移行して初代君主につくケースなど前の君主がいない状態で「即位」することもあります。

ローマ教皇など宗教的な地位につく場合にも使われますが基本的に最高の位につく場合にのみ用いられる表現です。

「在位」と「即位」の違い

君主の位にあり続けている状態を指す言葉が「在位」、君主の位につく行為を指す言葉が「即位」という違いで区別されます。

状態を表す「在位」が継続的で君主の地位についている間中ずっと続くのに対し、「即位」は君主ではないものが君主になった瞬間に完了します。

「在位」の例文

・『在位40周年を迎える』
・『歴代で最長の在位期間になった』

「即位」の例文

・『皇太子が皇帝に即位する』
・『即位のための準備を進める』

まとめ

「在位」「即位」はどちらも君主の位に関係する言葉ですが表している意味合いは大きく異なります。

言葉の意味を正しく理解して区別してください。

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