この記事では、「生粋」と「純粋」の違いを分かりやすく説明していきます。
「生粋」とは?
生粋とは、混じり気が全くないことをいいます。
生まれや育ち、出身地などを表す時に用いる表現で、液体など物質に混じり気がないという場合には生粋とはいいません。
生粋と書いて「きっすい」と読みますが、昔は「きすい」と呼んでいました。
それが変化し、「きっすい」と呼ぶようになったのです。
生粋の「生」は、何も加えていない状態を表しています。
「粋」には、「混じり気がなく純粋」という意味があります。
「純粋」とは?
純粋とは、混じり気がないことをいいます。
「純粋な水」や「純粋なアルコール」など、物質に対して用いられる言葉です。
また、純粋は人柄や性格を表す時にも用いられ、邪念や私欲がないことを表す場合もあります。
気持ちに裏表がないとか、素直だという意味で使われたりもします。
それから一途にそれだけを行うことやひたむきなことを純粋と表現することもあります。
「生粋」と「純粋」の違い
生粋も純粋も混じり気がないことを表す言葉ですが、使用する対象に違いがあります。
生まれや育ち、出身地などを表現する場合には生粋を使い、液体など物を表現する場合には純粋を使います。
また、邪念や私欲がない人柄や性格を表す場合には、生粋ではなく純粋と表現します。
「生粋」の例文
・『私は生まれも育ちも東京なので、生粋の江戸っ子です』
・『彼は家柄も血統も良い生粋のお坊ちゃまだ』
・『彼女は生粋のジャイアンツファンです』
「純粋」の例文
・『彼女はとても純粋で優しいけれど、その分騙されやすいと思う』
・『この水は不純物を取り除いた純粋なミネラルウォーターです』
・『彼は遠く離れてからも純粋な愛を貫き続けた』
まとめ
生粋も純粋も混じり気がないことを表す言葉です。
生まれや育ち、出身地などを表現する場合に使うのが生粋で、物や人柄などを表す時に使うのが純粋になります。