この記事では、「伝家の宝刀」と「天下の宝刀」の違いを分かりやすく説明していきます。
「伝家の宝刀」とは?
「伝家の宝刀」とはいざという時に使う奥の手や切り札を指す言葉です。
本来は先祖代々伝わる名刀を指す言葉であり、そういった武器は普段遣いせず合戦に招集されたりなど、武家としての誇りを示すここぞという場面で使われるものでした。
それから転じて重要な場面でだけ使われるとっておきの手段や物を指す慣用句になったのが伝家の宝刀という言葉です。
現在では非常に強力で効果を発揮する手段ではあるけれど、なんらかの理由で気軽に使えるようなものではないものを指して使われることが多いでしょう。
「天下の宝刀」とは?
「天下の宝刀」とは伝家の宝刀の間違いです。
天下は世界全体を指す言葉であり、世界中に名を轟かせる名刀というものもあります。
伝家という言葉より天下という言葉の方が聞き覚えが多く、より凄そうということから生まれた誤字でしょう。
ですが天下の宝刀では重要な場面でだけ使われる手段という、慣用句としての意味と言葉や文字に繋がりがないので、天下の宝刀は間違いとされます。
「伝家の宝刀」と「天下の宝刀」の違い
「伝家の宝刀」と「天下の宝刀」の違いを、分かりやすく解説します。
いざという時や後がない時などに使われる奥の手や切り札を指すのが「伝家の宝刀」で、それの誤字や間違った言葉が「天下の宝刀」です。
「伝家の宝刀」はここぞという時に使われる家宝の刀から転じて生まれた慣用句であり、そのままでは全世界に知られるほど有名な名刀という意味になる「天下の宝刀」では意味が通じません。
まとめ
いざという時のとっておきの手段を指す言葉として正しいのは「伝家の宝刀」で、「天下の宝刀」はそれのよくある間違いという関係になります。
伝家より天下の方が聞き覚えがあるし字面的に凄そうではありますが、元々の言葉の意味があっての慣用句なので、天下は間違いで伝家の宝刀が正しいと覚えておくべきです。
