「晒す」と「曝す」の違いとは?分かりやすく解釈

「晒す」と「曝す」の違いとは?違い

この記事では、「晒す」【さらす】と「曝す」【さらす】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「晒す」とは?意味

太陽の光に布を当てて白くすることを「晒す」【さらす】といいます。

布を洗った後、漂白剤で白くして日光に当てながらほどよく風が通るようにすることで、カビが繁殖しないようにするのです。

また、野菜を水に「晒す」ことでえぐみを取り除いたり、スイカを冷やして食べるときひと手間をかけることを意味します。


「曝す」とは?意味

人間の恥を他人に見せてしまう行為を「曝す」【さらす】といいます。

多くの人にあえて自分の失敗を触れるようにすることで、今後そのようなミスしないよう身を引き締めるわけです。

自分の方から避げられない面倒なことや、難問に身を投じるといった状況を表します。

日にさらして乾かすという意味がある「曝」は、包み隠さずすっかり見せるといった状態を意味するわけです。


「晒す」と「曝す」の違い

「晒す」「曝す」の違いを、分かりやすく解説します。

日に当てたままにして布を風に当てたままにしたり、水の中に野菜や果物を入れた状態にしておき、冷やすといった意味で使われているのが「晒す」です。

もう一方の「曝す」は、人の目に隠さずすべて見せてしまうことを意味するという違いがあります。

鍵や書類を持っていると身を危険に「曝す」といったように、自らを危ない状況に合わせると人に知らせるわけです。

「晒す」の例文

・『桃やきゅうりを水に晒して冷やせば美味しく食べられる』
・『浴衣を洗った後、日に晒すことで気持ち良く着られる』

「曝す」の例文

・『この絵は、長い間雨風に曝されて何が描かれているか分からない』
・『いくらよくできたものであっても、他人の目に曝すのは難しい』

まとめ

どちらも同じ読み方する言葉ですが、食べ物や布を自然下におくことを「晒す」といい、人間の身を人に見せることを「曝す」と覚えておくといいでしょう。

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