「殺菌」と「滅菌」の違いとは?分かりやすく解釈

「殺菌」と「滅菌」の違いとは?違い

この記事では、「殺菌」「滅菌」の違いを分かりやすく説明していきます。

「殺菌」とは?

「殺菌」は、人間に対して害をなす菌を排除することで、人間に対して有用な菌については排除しません。

よって、「殺菌」は、腸内細菌のように人間に対して有効に働くものは生かして特定の人間に対して害をなすものだけを選んで排除します。

なお、排除方法は、熱による排除のほか、特定の細菌にのみ反応する薬剤による排除など様々な方法で特定の人間に害をなす菌を排除します。


「滅菌」とは?

「滅菌」は、ありとあらゆる菌を排除することで人間に対して無害だろうと有害だろうと人間に対して有益だろうと関係なく排除します。

完全なる無菌状態を作り出そうというのがこの「滅菌」になり、「滅菌ガーゼ」とは、微生物とか細菌が繁殖できないガーゼのことです。

よって、「滅菌ガーゼ」を使用する目的は、微生物とか細菌の付着を防いだうえで、血液を止めるなどの目的で使用し、人間自体に付着している細菌が繁殖できない環境を作ることにあります。


「殺菌」と「滅菌」の違い

両者の違いは、特定の細菌については生かそうという試みがあるか、すべての菌類を排除しようとするかです。

「殺菌」は、特定の人間に有効な細菌は生かしますが「滅菌」は、すべて排除で菌自体が存在することを許しません。

「殺菌」の例文

・『煮沸による殺菌を行う』

「滅菌」の例文

・『滅菌ガーゼで血を止める』

まとめ

「殺菌」については、菌を殺すことなんですが、人間に対して有効に働くものは生かすというのがこの「殺菌」です。

よって、「殺菌」は人間側が特定の菌に絞って撲滅を測ろうとするので、人間に対して有効なものは生きるわけです。

逆に、「滅菌」は、すべての菌が生きることを許さないという姿勢になるので人間に有益な細菌だろうと何だろうとお構いなく撲滅を行いなにも菌が存在しない状態となります。

だから「滅菌ガーゼ」は、ガーゼ事態に付着する菌をすべて排除したうえで、菌が付着しても菌に栄養を与えず、ガーゼ上で死滅させるわけです。

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